今回の話は前回に続きヤマト運輸に勤めていた知人から聞いたクレームの話です。
前回の話は
知人が電話で対応したクレーム対応の中でも理不尽なクレームという点で
前回の話よりグレードアップしているように思えます。
スマホが流行り始めてInstagramが普及し始めた頃
画像をSNSにアップロードして知り合いに見せる、ことが流行りました。
そして、若い女性、と思われる方から電話でクレームがあり
クレーマーAさん、「写真を撮りたいのですがヤマト運輸のトラックが邪魔で良い写真を撮れません。至急退かして欲しいのですが?」
というクレームがありました。
この時、ヤマト運輸は春先の引っ越しシーズンで猫の手も借りたい、という忙しい時期でした。
電話でクレーム対応した営業所の事務員は初めクレームの趣旨が分からなかったそうです。
クレーム対応した事務員、「コインパーキングに駐車しているのに何故?車を移動しなければならないんだ?」
ヤマト運輸の事務員とクレーマーの電話での応対
私が実際に見ていた話ではありませんが、
クレームに対応した事務員とクレーマーAさんのやり取りを推察するとこんな感じだったのではないでしょうか?
クレーマーAさん、「申し訳ないのですが、コインパーキングに停めているヤマト運輸のトラックが邪魔で写真が取れないので退かしてもらえないでしょうか?」
クレーム対応した事務員、「..トラックを退かす?のですか?」
クレーマーAさん、「はい、停めているトラックの近くにお気に入りの飲食店がありましてそこの写真を撮りたいんです」
クレーム対応した事務員、「え?トラックはコインパーキングに駐車しているのですよね?」
クレーマーAさん、「はい、そうなんですが」
この電話でのやり取りを想像しただけでクレームの理不尽さが分かりますよね?
知り合いはクレーム対応に嫌気が指している感じだった
クレーム対応した事務員が私の知り合いだった訳ですが、
後日、知り合いとこの話をしたとき
ヤマト運輸の事務員Mさん、「おかもっちゃん、この間変なクレームがあってさ」
岡本、「どうしたの?」
ヤマト運輸の事務員Mさん、「トラックがコインパーキングに駐車しているから退かせ!って言うんだよ」
岡本、「は?」
ヤマト運輸の事務員Mさん、「トラックが邪魔でスマホで写真が撮れないから退かせ!だって」
岡本、「クレーマーだ」
ヤマト運輸の事務員Mさん、「しかも、春先の引っ越しで忙しい時にだよ」
だから、
岡本、「(心の中)クレーム対応する事務員が退職するんだよな」
クレームの話をドライバーに電話すると
クレームが発生した場所は駅近くの繁華街の中にあるコインパーキング。
クレーム対応した事務員Mさんが一応ドライバーにトラックを退かせるか?相談してみると、
ドライバーはトラックをコインパーキングに駐車して台車で配達をしている最中だった。
ヤマト運輸の事務員Mさん、「Oさん、変な電話が掛かってきて」
ヤマト運輸ドライバーOさん、「何?」
ヤマト運輸の事務員Mさん、「コインパーキングに停めているトラックを至急退かせ!って言うんだよ。対応出来るかな?」
ヤマト運輸ドライバーOさん、「何故?」
ヤマト運輸の事務員Mさん、「トラックが邪魔でインスタの写真が撮れないから退かせって言うんだよ」
ヤマト運輸ドライバーOさん、「..?え?直ぐは無理だよ」
ヤマト運輸の事務員Mさん、「移動するまで何分くらい掛かる?」
ヤマト運輸ドライバーOさん、「30分くらいかな~」
ヤマト運輸の事務員Mさん、「それで話してみるよ」
憶測ですが、Mさんとドライバーの電話でのやり取りはこんな感じだったと思います。
事務員MさんがクレーマーAさんにトラックの移動まで30分掛かる、と伝えたところ
渋々、電話を切ったそうです。
非常識なお問い合わせのクレーム対応は増えている
今回の話はクレーム案件なのか?といえばクレーム案件ではありません。
そして、電話をしてきた女性がクレーマーなのか?というとクレーマーでもないでしょう。
社員の健全な業務を守るため、カスハラ対策の取組を始動
引用元:https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/pdf/customers-measures/customers-measures_08.pdf
しかし、人として非常識な人である事は間違いありません。
常識のある人ならヤマト運輸のトラックが邪魔だな、と思っても
わざわざ営業所の電話番号を調べて電話をしてトラックを退かせ!なんて事は言わないでしょう。
トラックが路駐していて邪魔だ!というなら話は別ですが
そして、日々配達をしていて思う事ですがこういう非常識な人が増えているように思えます。
自分が常識人か?といえばそんなことはありませんが
今、こういう趣旨の電話をすれば迷惑になるか?ならないか?の分別はつくと思います。
そして、私たち日々の配達が忙しいドライバーはSNSが普及して何時厄介ごとに巻き込まれるかわかりません。
今年も猛暑で毎日大変ですが共に乗り越えましょう。
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