【真夏の炎天下でクール便を配達する時は冷凍食品の温度管理に要注意】荷物が溶けているというクレーム

ヤマト運輸や佐川急便など大手の運送会社の取扱商品にはクール便がある。

冷蔵、冷凍が用意され、常温での配送が向かない荷物でもクール便で配送することが可能だ。

クール便があるからこそ、通販会社は冷凍や冷蔵の商品も問題なく販売できるし、個人間でのやり取りもできる。

しかし、そんなクール便にはどうしてもクレームの対象になりやすい時期がある。

夏場にクール便のクレームが増えるのは当然で、単純に温度が高くて暑い日が続くからだ。

2018年の夏など40度を超えた地域もあるなど、毎年のように夏の最高気温が更新されている。

そして外の気温が高ければ高いほど、少し外気に触れているだけで梱包の中の商品は溶け始めてしまう。

夏場はクール便の荷物を取り扱うドライバーは大変な時期だ。

佐川急便のクール便関連の記事はコチラ➔ 【佐川急便の営業ノルマの舞台裏】クール便でネジが送られて来た!check

一方で、当然夏場になるとクール便の需要が増える。

夏は暑いからこそ、冷たいものを、例えばアイスや冷蔵、冷凍のスイーツなどが通販でも売れるようになる。それを誰が運ぶのかといえばヤマト運輸や佐川急便のドライバーだ。

長距離輸送のトラックに冷蔵機能を搭載するのは不可能に近い。

何十時間にも及ぶ距離を延々電気の力で冷却し続けるとなれば、トラックに搭載しきれないような大型のバッテリーが必要になる。(ベースからセンターへ輸送することを考えると保冷ボックスでの輸送が効率でもコスト面でも良い)

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クール便のクレームは戸建てよりもマンションの配達の方が多い

ヤマト運輸や佐川急便にはクール便専用のトラックがある。

これらのトラックには冷蔵、冷凍機能があるので冷やしながらの配達が可能だ。

しかし、酷暑のような時は細心の注意を払ってもクール便の商品を溶かしてしまうことがある。

夏場にクール便関連のクレームが多いのは戸建てよりもマンションだ。

それもそのはずで単純にトラックから荷物を出してお客様の手元に届けるまでの距離や時間の問題だ。

戸建てとマンションではどうしても状況が異なる。

戸建ての場合は、お客様宅の近くにトラックを停めることができるので、クール便の荷物をトラックから出して外気に晒す時間が短くて済む。

しかしマンションの場合、場所によっては駐車スペースそのものを見つけることさえ難しいことがある。

オートロックマンションの場合、エントランスで足止めを食うことも多い。

同じマンションに複数の届け先がある場合、「順番にお届けします」とエントランスで連絡をしてからの配達になるので、余計な時間が掛かってしまうことも多く、届け先が5件も10件もある場合は、「クール便の荷物だけどこんなに時間が掛かって大丈夫?」などと面倒くさいお客さんもいる。

インターホンを鳴らしてお客さんがすぐに出てくれればまだいい。

玄関ドアを開けてくれるまで時間がかかったりすれば当然その間は暑い外気に晒しておくことになる。(クール便の配達は保冷ボックスに荷物を入れての配達なので夏場でもクレームをもらうリスクは少なくなっています)

最近増えているタワーマンションの問題もある。

高層階ともなればエレベーターを使っても時間がかかるし、エレベーターが常に1階にあればいいが、そうでなければエレベーターを待っている間にもクール便の荷物は外気に晒されるリスクが高くなる。

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冷凍の荷物の配達は細心の注意が必要

冷蔵の荷物の場合はお客様もそこまでシビアではないが、冷凍の荷物(アイスなど)は受け取るお客様もどうしてもシビアになる。

お客様も夏場のクール便の配達の難しさを理解してくれてはいるが、自分宛の荷物が開封後溶けていればクレームを入れる。

ここでいう「荷物が溶けている」には個人差がかなりある。

ドライバーの配達の仕方やオートロックマンションではエントランスでインターフォンを鳴らしてから玄関先までどのくらい時間が掛かっているか?によってもクレームのリスクが違う。

夏場の冷凍の荷物でドライバーに落ち度があった場合は、お客様も疑いの眼差しで配達ドライバーを見てしまう。

お客様が荷物を見て「溶けているかも?」と思うか「(心の中)ありがとう」と思うかでは大きく違う。

夏場の冷凍の荷物の配達には細心の注意が必要になる。

最後に酷暑の営業所やベースの仕分け作業場には冷房設備がないので作業員は暑さのこもった場所で作業をしている。

水分補給をして熱中症には十二分に気を付けてもらいたい。

2019年の夏は梅雨が長かったが7月末から酷暑になる予報になっている。ドライバー、仕分け作業の人は大変な季節だが私も含めて頑張っていきましょう。(2019年7月25日改訂)

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