【佐川急便の社長が取引先企業に謝罪】セールスドライバーが得意先に数千万円の水増し請求!

会社を揺るがす大事件が起きたことがある。

TOP便の水増し請求問題だ。

TOP便とは、荷物を時間指定出来る佐川急便の商品の一つだ。

この時の事件でTOP便という商品がなくなり、ジャストタイム便という商品になった。(内容は、ほぼ変わらず名前だけが変わった。この時の事件で、TOP便という言葉が悪い意味で認知されてしまったからだろう)

今でこそお客様にとって、だいぶお求めやすい価格になったが、今から20年くらい前までは、東京から関東近県まで送るのに、3辺100センチ(10キログラム)以内の荷物は、一律3500円もしていた。

その金額の高さに目をつけた、セールスドライバーがいた。

前回の「【佐川急便が常温の荷物をクール便で発送】かんぽ生命の不適切販売との類似性 」の話でもあったように、セールスドライバーは、配達、集荷が終わり店に帰れば、係長、課長、店長から、営業目標を達成出来たのかどうかを追求される。

まだ、チェックしてない人はコチラ➔ 【佐川急便が常温の荷物をクール便で発送】かんぽ生命の不適切販売との類似性check

セールスドライバーは、配達、集荷の他にも、請求書をお客様にお届けしたり集金もする。

毎日、同じコースを配達、集荷しているセールスドライバーは、お客様にお届けする請求書の内容にも気を配る?!

取引先の会社の経理担当者が、凄腕?!だと、全ての控えを確認して請求書の金額が、間違っていないかを確認している。

当たり前と言えば、当たり前のことですが・・・

凄腕経理担当者Aさん、「岡本さん、9月18日に発送した荷物の件なんだけど・・・、控えには、10キロって書いてあるんだけど、今日もらった請求書は、100キロで計算されているみたいなんだけど・・・」

岡本、「え?!・・・、確認いたしますので、後ほどご連絡致します。」

数時間後、・・・

岡本、「Aさん、確認しましたところ、私は、控えにも記載されている通り10キロと記入したのですが、金券は、複写になってまして丸が1個多く付いたように見えて、機械で処理する過程で100キロで計算されてしまいました。」

凄腕経理担当者Aさん、「岡本さん、請求書、訂正してくれる?!」

岡本、「・・・はい、かしこまりました。」

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佐川急便では売り上げが確定した後の請求書を訂正する作業は怒られる

封入伝票は、複写になっていて10キロの荷物が、丸が1個多く読み取られ100キロで請求されることもあった。

決して意図的に過剰請求しようとしているわけではないのだが、この手のミスもあった。(集荷から会社に帰って金券を提出する際、重量を確認することでこの手のミスは無くなった

佐川急便ルールでは、請求書が発行されて売上が確定してしまった後の、請求書訂正は大変な作業になる。

請求書の訂正依頼書に、事の詳細を記入して、店長の機嫌が良さそうな時を見計らって、何故、請求書を訂正しなければならなくなったのか?の過程を報告する。

ほとんどの場合、店長に、こてんぱんにやっつけられる。

O店長、「岡本~、ちゃんと管理出来てんのか? お前、係長向いてないんじゃないのか?」

岡本、「申し訳ありません。・・・」

と、いう具合にこてんぱんに叩きのめされる。

取引先の会社の経理担当者が、敏腕でない場合、過剰に請求してても何事も起こらない。

請求書に目を通していないからだ。

問題のセールスドライバーは、敏腕でない経理担当者がいる会社で、かつ、TOP便、航空便が、毎日、多く出荷されるお客様に目をつけた。

本来、10キロの荷物を100キロ、というように、重量、大きさを、ごまかして集荷していたのだが・・・

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取引先の経理担当者が変わって問題発覚!

ある時、その会社の経理担当者が変わり、敏腕でない経理担当者から、敏腕の経理担当者に変わって、問題が発覚した。

敏腕の経理担当者は、控えと請求書を、1件、1件、照合し、その月の請求金額が、佐川急便から過剰に請求されていることを、社長に報告した。

その会社の社長は、過去、数年に遡り全ての発送荷物の控えと請求書を照合した。

正確な金額は覚えていないが、数千万円の過剰請求があった。

当時、噂では、営業本部長の対応では、収まらず・・・、社長が対応して、どうにかこうにか収まったらしい。

会社からの営業店のセールスドライバーへの説明は、・・・

➀ 新聞や週刊誌で報道されているように、ある店所でTOP便の過剰請求があった。

➁ 報道の内容の通り大きさ、重量をごまかして集荷していた。

➂ もし、その件についてマスコミから質問をされたら、「その件は、会社の広報にお問い合わせ下さい。」、と答えろ。だけだった。

だが、問題は、1営業所の1人のドライバーの事件で収まらなくなってしまった。

この報道を聞いた佐川急便と取引をしている会社の社長は、当然、「うちは、大丈夫か?」、と思った。

その後、全国の佐川急便と、佐川急便と取引をしている全ての会社の問題へと発展する。

そして、他人事ではなく我が店所でも大事件が起きてしまった。

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