ヤマト運輸のインフラは全国的に整備されている。
全国各地に主管支店を置き、各地をトラック輸送網で結んでいる。
その主管支店には様々な部門がある。
「ベース」と呼ばれる仕分け作業部門もあれば、引越し、営業など、同じ建物内に様々な部門が混在している。その中には背広組もいれば、ドライバーもいるし、仕分け作業のアルバイトも多くいる。
また、仕分け作業のアルバイトは常に求人サイトで募集をかけているので、ほぼ毎日のように説明会が行われている。実はこの説明会で毎回のように寄せられるクレームがある。
ヤマト運輸の仕分け作業員の募集は面接ではなく説明会だ。
書類の不備がない限り、説明会に参加さえすれば全員採用されるようになっている。
副業目的で応募してくる場合は、本業がヤマトのライバル会社勤務だと不採用になる。
具体的に言えば佐川急便と郵便局だ。
この両社の関係者に限り辞退してもらわざるを得ないが、その他の企業に勤務している場合は基本的に誰でも採用される。
ベースは朝6時から夜の22時が全国へ送る荷物の仕分け作業、夜の22時から朝6時までが全国から寄せられた荷物の仕分け作業で24時間365日、常に稼働している。
そのため、説明会にやってくる人間も多種多様だ。
主婦、学生、フリーター、副業、外国人留学生などとにかく様々だ。
そんな様々な人から必ずといっていいほど寄せられるクレームがある。それは「安全靴」のことだ。
安全靴は支給ではなく購入してもらうシステム
主管支店によって微妙に違いがあるかも知れないが、基本的には仕分け作業をする人は安全靴の着用が義務付けられている。
倉庫内作業である以上、安全面にも考慮しなければならないのは当然だ。しかし、問題なのは、求人の際に安全靴に関しての記述がないことだ。
安全靴はヤマト運輸でも用意しているのだが、支給ではなく購入しなくてはならない。
購入代金はおよそ3,000円で給料から天引きされることになっている。
仕分け作業そのものの時間は長いが、どれだけの時間働くかは人それぞれによって異なる。
1日8時間、フルタイムで働く人もいれば、数時間程度の人もいる。
つまり、数時間程度しか働かない人にとっては、ほぼ1日の給料が安全靴で消えることになる。
安全靴の説明を徹底すべきなのだが・・・
そのため、安全靴の代金を給料から天引きすることについては多くのクレームが寄せられる。
殆どの応募者は「知らなかった、聞いていない」と言い、安全靴の購入額を聞いて露骨に嫌な顔をする人もいる。購入しなければならないと聞き「じゃあ結構です」と説明会を後にする人もいる。
また、説明会が終わってからその日のうちに「さっき説明会に出たけど、安全靴の料金が・・・」といって採用を辞退する応募者もいる。
ここでヤマト運輸をフォローする訳ではないが、安全靴の価格そのものは相応である。
決して質の悪い安全靴を高く買わせてようとしている訳ではないのだが、「働くために何故お金が掛かるのか?」と思う人もいる。安全靴とは無縁の人にとっては、安全靴そのものの相場が分からないので、提示された額が安いのか高いのかも分からない。
更には「そういったことは求人サイトに明記しておいてくれ」という声も多く聞く。
実はこの点に関しては社内で何度か話し合われたことがある。
責任者は「それだと説明会に来る応募者の数が減るのではないか?」と言い、「安全靴に関しては説明会において参加者に説明するというスタンスで良い」のではないかとの結論に至った。
だがこの奢り(おごり)こそヤマト運輸が抱える問題の縮図と言えるのかも知れない。
結局、「人なんていくらでもいる(替えはどうにでもなる)」といったスタンス(考え方)だ。
これだけ多くの企業で人出不足が囁かれている中でも、主管支店の背広組は「いつも説明会に多くの人が来ているから大丈夫」と考えているのだろう。
安全靴の必要性
では安全靴は不要なのか?と言えば、決してそうではない。
ヤマト運輸の仕分け作業には危険要素が多々ある。まず、倉庫内にはコンベアがあるし、重い荷物もある。
それらが足元に落ちる可能性は全く無いとは言えない。そして多いのが荷物を入れたボックスの運搬時の事故だ。
ヤマト運輸の営業所の前を通れば人間が入るくらいの金属の檻のようなもの(ボックス)が見える。
それに荷物を入れてトラックに積み込むのだが、ボックスには新しいのもあれば古いのもある。車輪が錆びていて簡単に動かせない為に、予期せぬ動きをして足元を直撃ということもあり、クールボックスなどはまさに凶器とも言える。
だからこそ安全靴は必要だ。しかし、安全靴をヤマト運輸で購入することについては決して義務ではない。
あくまでも「安全靴を持っていないならヤマト運輸でも買える」という趣旨である。
ヤマト運輸の仕分け作業のバイトを考えている人で、安全靴を持っていなければホームセンターなどで安く購入することもできる。
特に最近はお洒落な安全靴も増えている。価格も幅広いので、給料から天引きされるのが嫌な人は、ホームセンターなどを覗いてみてはどうだろうか?
あの台車は本体は結構重量あるし
荷物を積めば簡単に数100Kg行きますからね
しかも死角も結構ある
足のため命のためにも安全靴はマストです。
通りすがり氏さん
コメント、本当にありがとうございます。
会社から指示を受けなくても自分の身は自分で守らなくてはダメですよね!
「安全靴は履き心地悪いから履かないよ!」➔ 「すいません・・・足潰したので労災にしてもらえませんか?」
会社から「安全靴を履きなさい」という指示があった、なかったに関わらず危険を察知してどういう行動をとらなければならないかは社会人なら当たり前でしょう。
たくさんの意義あるコメント本当にありがとうございます!
私が知っている限りの情報をお伝えして、お役に立てればと思っております。
これからも暇な時で構わないので覗いて下さいね!
いっぱい書いちゃってスミマセン
どの記事も共感(テーマは身近ですからね)できたものでついつい コメしちゃいました
丁寧な返信ありがとうございます。これからも応援しております(^o^)
通りすがり氏さん
いえいえ、たくさんのコメントは励みになります!
本当に嬉しいです!
ブログは一つの記事の内容に様々な意見があって良いように思います。
そんな場所を提供出来ればと思っています。
どのような内容のコメントでも貴重な時間を割いて投稿していただけることは嬉しいです。
ちょっと時間が空いた時にでも読んでくださいね!