【佐川急便で働いていた時の朝寝坊対策】「夜寝る時は電気やテレビを点けっぱなし、ソファーで雑魚寝」 セールスドライバー激闘編④

今回の記事は

働き過ぎのビジネスマン

の続編になります。

随分間隔が空いたので参考までに載せておきます。

平成6年6月6日に佐川急便に入社して

6か月後の年末繁忙期を乗り越え、体重は92キロが78キロになった。

僅か6カ月で14キロ減量できるほど過酷な年末の仕事だった。

自分だけがこんな減量をしたのか?といえば

佐川急便に入社して、体重があるドライバーは半年もあれば激やせ出来るほどの仕事内容だった。

新人で佐川急便の門を叩いたドライバーは、この荒行を克服出来なくては佐川急便で生き残ることは出来ない。

入社した時に多くの先輩から

「岡本は年末が終わったら10キロは痩せているよ」

「年末を越えられればたいしたもんだよ」などなど

先輩の有難いお言葉をいただいたが

 取り敢えずは第一関門を突破した、という充実感はあった。

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年末の最繁忙期に遅刻

その年末最繁忙期での出来事。

 自宅に帰るのは連日午前様、翌朝は5時起きという生活を続けていた。

発送終了が午前0時30分、午前2時を過ぎても会社で伝票書きなど、している時も多々あった。

何年か経って尊敬するS大先輩から言われた事がある。

S大先輩、「岡本、配達中に歩いたことはあるか?」

岡本、「いえ、一度もないですね」

決して冗談ではなく

当時の佐川急便の仕事内容はそのくらい凄まじかった。

昔から朝起きるのが苦手だった私は新人でありながら1週間に1回くらいの割合で遅刻をしていた。

普通に起きて営業所までは30分の道のり。

30分寝坊すると渋滞で1時間は掛かる。

 N先輩、「岡本!お前、また遅刻してんのか!ふざけるなよ!とっとと車、着けろ!」

 岡本、「はい!すいません!」

 一緒に積み込みをしていたN先輩は苦手な先輩だった。

しかし、新人でありながら1週間に1回遅刻するような奴は「たるんでいる」と言われても致し方ない。

 年末の繁忙期に遅刻をするとN先輩は自分だけで荷物を積み込まなくてはならない。

荷物が流れているベルトコンベアーは時速30キロくらいはあるんじゃないか?というスピードで荷物を運んでいる。

2マンセルの2人一組で荷物を積むので、相手が遅刻をすると荷物を積む事が出来ない。

配送課(現在のSGフィルダー)も限られた人数しかいないので

自分の荷物は自分で積まなくてはならない。

真冬の雪が降るような極寒の時期でも大汗をかいて積み込みをしているのが当たり前だった。

お客さん、「佐川さんは冬でも半袖だね」と良く言われた。

しかし、真冬の休みの日に半袖を着ているようなネジが一本飛んでいる頭のおかしい人間ではない。

(頭がおかしくなければ佐川急便では通用していないかも…)

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朝寝坊が怖くてソファーで寝るようになった

遅刻をすると2トン車の荷台はグチャグチャ 、荷物が順番に降ろせるような状態ではない。

「遅刻をした」という劣等感がある為に意見を言えるような立場ではない。

だから、N先輩にこれ以上迷惑を掛けないように荷物は順番関係なく積む、という感じだった。

積載100%で出発をして1件目から大汗をかきながら荷物を探して

1件目の荷物を降ろした後に何件か先で荷物が出てくる、なんてことは当たり前だった。

岡本、「(心の中)もう遅刻は絶対に出来ないな」

一人暮らしをしていた私は、居間のソファーで電気、テレビを点けっぱなしで寝ることにした。

岡本、「(心の中)寝室で寝たら何時に起きるかわからない…」

食事、洗濯も自分でやって今ほどコンビニも充実していない時代

深夜に帰宅して

岡本、「(心の中)疲れたな~…後、2週間(12月31日まで)もあるのか…」

コンビニで買った弁当を用意して、洗濯機を回してソファーで横になったら

目をつぶった記憶がないのに寝ている。

目を覚ますと

岡本、「あ???やべー、寝ちまった」

岡本、「遅刻だー」

洗濯機の中で乾かしてもいない制服を着て会社に行く。

岡本、「(心の中)晩飯…食っていないな…」

岡本、「(心の中)俺は、このままじゃ…滅びる」

岡本、「(心の中)早く結婚相手を探して身の回りを世話してくれる人を探さなくては…」

この頃、自分を守るために家事が出来る結婚相手を探さなくては

と、本気で思っていた。

そして、翌年の7月に結婚することになる。

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