今回の話は
の続編です。
2011年、東北の震災があった翌年1月20に佐川急便を退職した。
退職は交通事故が引き金になった。
今回の話は「離婚を考える理由」だから退職した事故の話は後々話したいと思います。
2012年、5月から別居する事になった。
別居と言っても自分が一方的に家を出て行った。
持ち家があった。
土地は妻の実家の土地、新築の建物は住宅ローンでの返済。
毎月の返済は¥62000くらい
土地、建物のフルローンで住宅を購入している人から見れば「恵まれている」と思われるだろう。
子供は3人、長男、次男、長女の順だ。
次男と長女は4歳半離れている。
1994年(平成6年)に入社して退職する迄、月収50万円を切った事は無かった。
私が家を出て行かなければ家庭はうまくいっていた、はずだろう。
毎年、重大な事故を起こすのではないか?という恐怖感
ドライバー(今のセールスドライバー)、代走、主任、営業係長と最終的には昇進したが
岡本、「(心の中)今、右を見て確認していなかったら三輪車の子供と接触していたな」
岡本、「(心の中)若者じゃなくて、もし老人が自転車を運転していたら倒れて他の車と接触していたな」
などなど
毎年、3~4回くらいは、「もし、あの時、あ~していなかったら?今頃、刑務所だったな」と思える事があった。
運転は佐川急便の研修で教え込まれたから
岡本、「(心の中)18時30分なのに宅配が100件以上残っているよ」という絶望的な状況で
精神が極限に追い込まれた状態でも事故、違反は起こさない。
しかし、事故、違反を起こさないのは昨日までの事。
佐川急便に入社して耳にタコが出来るくらい聞かされた言葉がある。
ヒヤリハットの法則(ハインリッヒの法則)
ハインリッヒの法則と「ヒヤリ・ハット」の重要性
引用元:https://www.sg-fielder.co.jp/butsuryu/compliance/heinrichs_law/
1件の重大事故の裏には29件の軽微な事故と300件の怪我に至らない事故がある。
岡本、「(心の中)ヒヤリハット300件、そんな数字とうの昔に振り切っているよ」
自分は運が良い方だと思う。
退職する迄、他人の人生を左右するような重大な事故を起こさないで退職する事が出来た。
3人目の長女が産まれる、という不安
長男、次男が4~5歳になってもう少しで手が掛からなく頃に
3人目の長女が産まれた。
3人目が出来た、と聞いたとき正直
岡本、「(心の中)無理だ」と思った。
それはトラックを運転していて年に数回も「あの時、あ~していなかったら人を殺めていたかもしれない?」
なんて思う生活ではこれ以上責任をもって子供を養う事は厳しい、と思った。
だが、当時の妻に私の考えを話して
岡本、「いつ交通事故を起こしても仕方がないような仕事をしているのにこれ以上子供を養う事は出来ないよ」
と話すことは出来ない性格だった。
高校野球から佐川急便、体育会系の育ちで「~が出来ない」という事は絶対に言うな。
と教育された弊害が妻に不満を言えず
また、妻の前では仕事が出来る、自信のある夫でいたい、という考えが妻に思いを打ち明けられない原因だった。
仕事をして帰ってから、休みの日に、面倒くさい話をするのは嫌だ、とも思っていた。
言いたいことを押し殺して、心の中に閉じ込めてしまった。
結果的に感情を押し殺してしまった事が後の暴挙(家出)に繋がった。
佐川急便で働くと離婚率は高くなるかもしれない
妻は専業主婦だったが働いてもらいたい、と思っていた。
子供1人育てるのに3000万、自分が交通事故を起こして刑務所で服役するようになれば無収入になる。
家のローンもある。
岡本、「(心の中)また、何年も子育てをやるつもりなのか?」
岡本、「(心の中)働くつもりはないのか?」
岡本、「(心の中)俺、佐川急便で一生働かなきゃいけないのか?」
この時から、妻への愛情が急に冷めたのを覚えている。
岡本、「(心の中)もう夫婦の営みも出来ないな。4人目?絶対に無理だ」
妻は子供が好きだった。
ある人は子育てを苦痛に感じる人がいるが、ある人は子育てを苦痛に感じない人もいる。
妻は後者のように思えた。
岡本、「(心の中)妻は好きな事をして、俺は毎日行きたくもない嫌(仕事)な事をしている。不公平じゃね?」
と考えてしまった。
結局、夫婦仲が悪くなったのは、言いたいことが言えなかった間柄、という事だろう。
必要以上に仕事を忙しくしたり、精神的な負担が自分の許容以上だったりすると
その時の過度な負担が後に悪影響を与える、という事を知った。
しかし、現在自分は別居中で一人で生活をしているが快適な毎日を過ごしている。
自分の親も別居していたが元々結婚は向いていないかも?しれない。
他人からは夫婦円満なように見える事が幸せなのか?
ご近所のあかの他人、「知っている?あそこの家の旦那さん家出て行ったんだって」
夫が家を出て行って家庭が不幸せに見える事が本当に不幸せな事なのか?
違う人生を歩み始めた事だけは確かだ。
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