【ヤマト運輸の仕分け作業場は未来予想図】外国人労働者の決まり文句は「日本語わかりませ~ん」

最近の日本では、行政レベルで外国人労働者の受け入れを促進している。

人手が足りない以上、どこかから人材を調達しなければならないが、外国人に嫌悪感を持っている人や制度的に問題があるのではないか?との声も聞かれる。

既に日本中至る所で多くの外国人が働いている。ヤマト運輸の仕分け作業を行っているベースでも同様だ。

ある主管支店では半分以上、それもおよそ7割が外国人労働者だという。

そうした状況下で、日本人と外国人の間で「バトル」が繰り広げられている。

大前提として外国人労働者がすべて悪いというつもりはない。

彼らの多くは留学生として来日し、ヤマト運輸の仕分け作業というバイトを見つけたに過ぎない。

彼らとて同じ人間である。日本人同様、やる気のある人もいれば隙あらばサボろうとしている人もいる。

だから「外国人はダメ」だとは言えない。実際、やる気があり、契約社員として登用されている外国人留学生も見られる。

ヤマト運輸としても外国人留学生を契約社員にすれば「外国人を積極的に採用・登用している」とアピールすることができる。仕分け作業には多くの人手が必要なのでとにかく人手が足りない。

アルバイトの募集をかけても十分な人材を確保できない状態なので、外国人留学生に頼るしかないのが実情だ。

スポンサーリンク

結局、「面倒なことは日本人」となっている

頭数を揃えることが出来ても、言葉の問題がある。外国人留学生の多くは日本語が殆んど分からない。ある程度は理解している学生もいるが、その多くがまだまだ日常会話さえ覚束無い(おぼつかない)ため、細かい指示を出せない。

現場では「番号を見て、同じ番号ならOK」程度の指示しか出せない。

本来であれば事務所サイドでその国の言葉に合わせたマニュアル位は用意しておくべきだろう。

かつてそうした提案をしたものの「できない」「時間がない」「国が多いから意味がない」などの理由で却下されてしまった。

「仕分けバイトなど別に誰でも良い」という思いが根底にあるため、わざわざそのような手間をかけたくはないという上層部の意向が透けて見える。

外国人労働者は、言葉が分からないから簡単な指示しか出せない。

そのため、仕分け作業の現場では結局、難しいことや細かい指示が必要なことは、数少ない日本人バイトに任せざるを得ない。

つまり、日本人労働者の負担が増えているのが現状だ。

例えば、沖縄行きの荷物には細かい仕分け作業が求められるので、日本人に任せざるを得ない。

事務所から「この伝票の荷物を見つけてもらいたい」といった指示が出た際も日本人でなければ意味が通じない。

彼らは決して意図的にそうしている訳ではないが、結果として「面倒なことは日本人バイトに」という流れができてしまっている。

日本人バイトが現場責任者や事務所に対して苦情の1つも言いたくなる気持ちも分からないではない。

スポンサーリンク

外国人留学生は横の繋がりがある

彼らには彼らで横の繋がりがある。

仕分け作業員には控室が用意されているのだが、そこは事実上外国人留学生に占領されている。

そこでは、日本語など殆んど聞こえてこない。

仕事が終われば、日本人と同様その日の愚痴などを言い合っているのだろうか。

「面倒なことがあれば日本語分からないって言えばOK」などの会話がされているのかもしれない。

現場からは、「何を言っても日本語分からないって言うんだよ!」という不満を言う社員もいる。

もちろん全員とは言わないが、仕事をしたくない外国人留学生にとって「日本語分かりません」はまさに決め台詞だ。

「日本語分かりません」と言えば、外国人留学生は面倒くさい仕事をしなくて良いことを身をもって知っている。

そのしわ寄せで、面倒くさい仕事は日本人作業員に回ってくる。

外国人留学生にとっては有難い環境だが、日本人作業員からは「それでいいのか?」という声も上がってくる。

スポンサーリンク

問題解決のためには?

もちろん外国人留学生の全てが「ニホンゴ、ワカリマセン」といって仕事から逃げている訳ではない。

ヤマトホールディングスではこういう外国人留学生を教育しようとしているのか?というと「現場任せ」というのが実情だ。

意欲のある外国人留学生の出現を待っているだけだ。

ベース作業を仕切っているマネージやキャリアたちはバイト上がりが多い。

そのままベースでキャリアになったか、あるいは事故を起こしてベースに「島流し」された元ドライバーなどだ。とにかくモチベーションの低い人たちが多いことは間違いない。 

コチラの過去記事が参考になります。➔ 【ヤマト運輸のドライバーが事故を起こした末路】仕分け作業員降格は現代の島流しcheck

こういう人たちは、ベースに発生している問題に対して「どうすれば解決・改善できるのだろうか?」と解決しようとする意識を持ち合わせていない。

むしろ「仕方がない」と割り切り、何も考えないで面倒くさい仕事を日本人バイトに任せている。

おそらく、全国どこのベースでも似たようなことが起きているだろう。

しかし、これでは日本人のバイトは減っていく一方だろう。

私の認識では、ヤマト運輸は2010年頃から外国人留学生の作業員が増えたと思うが、それから10年近く経っても何の対策もしていない。

ヤマト運輸はドライバーに対してはようやく重い腰を上げて環境改善に取り組みつつある。

しかし、ベースの仕分け作業に関しては「誰にでもできる仕事だから今のままでいい」との考えが強い。

仕分け作業は、「誤仕分け」や「破損を防ぐ」ことにより業績改善が出来る。

いわば作業の「最前線」を「日本語の分からない外国人留学生」に任せ、数少ない日本人バイトに負担を負わせている。

この問題はヤマト運輸の仕分け作業だけに限られたことではない。

近い将来、同様の問題が日本の至るところで発生する可能性がある。

日本の「未来予想図」なのかもしれない。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です