【数年ぶりのクリスマスの休日が最悪な思い出になった理由】「朝起きて食事をしていると営業係長から電話が…」代走、営業主任奮闘編①

佐川急便の営業主任をしていた頃、クリスマスに最悪と言える思い出がある。

数年ぶりにクリスマスに休みがもらえた。

しかも、日曜日だ。

岡本、「(心の中)やっと今年も残り5日になった。今日は久しぶりにまったりと過ごそう」

夫婦円満だった頃、7時30分頃に起きて年末の忙しい日々を振り返っていた。

子供と話をしながら食事をしていると8時頃会社の携帯電話が鳴った。

私が在籍していた今から15年前くらいは、主任以上の管理職は会社の携帯電話を持たされていた。

一瞬、嫌な予感はしたが…

岡本、「(心の中)I係長か…明日の段取りの話か?」

電話に出た。

I係長、「岡本…お前、家にいるか?」

第一声がこの問いかけなので、後から考えれば「出かけています」が正解の返答だった。

そして、逃げるように?家から家族を連れて買い物にでも出かければ、最悪なクリスマスにはならなかったと思う。

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Nドライバーが来ないから今から出勤してくれ!

岡本、「…家にいますけど…」

I係長、「岡本、悪いんだけどさ…N(ドライバー)が来ね~から今から出勤して来れね~か?」

天国のような気分から地獄に突き落とされる、とはこの事だろう。

この頃の佐川急便はアマゾンの配達がある時で、2トン車で50~60件くらいは配達しなければならない時代だった。

しかも日曜日で減便、エリアも広く2~3コースの荷物を配達する。

岡本、「…今からですか?…」

I係長、「そう、頼むよ。乗れるドライバー、代走やっているお前しかいね~んだよ」

岡本、「自分、2週間連続で出勤ですよ…」

I係長、「今日の休みは明日以降の休みに組み替えるから今日は出勤してくれ!」

この頃の佐川急便は年末の繁忙期になると会社で「休みを買い取る」という訳の分からないシステムがあった。

その結果、2週間連続の出勤でも大丈夫?みたいな感じだった。

会社が1日分の給料を払っているんだから問題ないだろ?という感じだ。

繁忙期が始まる前

M営業課長、「(年末繁忙期の)休みの買い取りは任意だからな!どうしても休みたい、というドライバーは申し出るように!」

繁忙期に休みたいドライバーは休め!と言っても出勤は強制、という物言いだった。

休みたい奴は申し出ろ!と言われて、申し出たドライバーは数人いたらしいが、

案の定、後日「〇△ドライバーが申し出たらしいよ」などと噂になっていた。

2週間連続で出勤していてもI係長は出勤しても大丈夫、だと言う。

岡本、「(心の中)は~…ダメだなこりゃ」

岡本、「…わかりました。行きます」

電話を切って

岡本、「これから…出勤することになったよ…」

妻、「…今から?…」

妻も絶句していた。

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繁忙期の記憶に残る1日

会社に到着したのが8時30分頃

荷物を積もうとすると荷物が散乱していて信じられないような惨状になっていた。

1人来ないせいで出勤していた2トンドライバーの積み込みも進んでいない。

結局、会社を出発したのが10時30分頃、持ち出し荷物180個、荷台の中は荷物を順番に降ろせるような状況ではない。

荷物を積み終えた時には真冬だというのに大汗をかいていた。

岡本、「(心の中)取り敢えず午前中の荷物から配達しないとな…」

10個くらい配達しただけで午後になってしまった。

食事を摂れないことはもちろんのこと、会社を出る時に自販機でジュースを1本買っただけで22時30分頃まで配達したのを覚えている。

疲労困憊(こんぱい)で家に帰ったのは26日になっていた。

26日に出勤して、連絡もつかずバックレたNドライバーに理由を聞くと24日のクリスマスイブは休みで飲みに行って記憶を失い

25日に起きたら昼を過ぎていたという。

岡本、「おい、てめ~、何で昨日は来なかったんだよ!」

Nドライバー、「…すいません」

さすがに逆上してしまった。

Nドライバーからパワハラを受けたと言われても不思議ではないが

いつも真面目に仕事をしていて、たまにこういう事があるドライバーなら許せるが

Nドライバーは係で1、2位を争う問題児だった。

1度、2度ではなく月に何度も問題を起こせばさすがに切れる時もある。

Nドライバーのどうしようもない事件はコチラ

大都会に漂う不穏な空気

数多く地獄のような年末の繁忙期を経験してきたが、記憶に残る1日になった。

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