【ヤマト運輸の仕分け作業中に起きた出来事】昔は坊主頭で謝罪して解決したが今は自主退社が常識

ヤマト運輸の仕分け作業には学生からフリーター、副業の社会人まで様々な人が働いている。

 

基本的には肉体労働ということもあり、血気盛んな人間も多い。

 

今回はそんな中で起きたある事件を紹介しよう。

 

仕事方法の違いが原因で喧嘩

 

現場責任者である社員が他の社員を殴ったという事件だ。

 

仕分け作業の現場では怒号が飛び交うことなどは日常茶飯事だ。

 

捌ききれない荷物を前に、「責任者何やってんだ!」「荷物潰れてるぞ!」といった怒声は、特にお中元やお歳暮といった繁忙期には珍しくない。

 

そういう時は作業員のボルテージが上がっているのだろう。

 

あってはならないことだが仕分けする荷物を投げる光景も見られる。

 

それだけ血気盛んであるということなのだろう。

 

殴った社員もそうだ。

 

この問題が厄介だった点は、殴った相手が自社のベースの人間ではなかったことだ。

 

その責任者が殴った社員は違うベースから応援に来た社員だったのだ。

 

ヤマト運輸で集約作業は珍しくない

 

首都圏のようにベースが密集しているエリアの場合、土日や休日に片方のベースに荷物を集めて仕分け作業する(集約作業)を行うケースがある。

 

平日と比べれば土日・祝祭日は荷物の量は少ない。

 

それぞれのベースを別々に稼働させるよりも、荷物を一か所に集めた方が合理的という判断からそうしている。

 

その際、稼働させないベースの社員やアルバイトはバスなどで集約先のベースに移動して作業する。

 

その時に起きた事件だ。

 

つまり、同じヤマト運輸の社員とはいえ、普段は違うベースで働いている人間が「うちはいつもこうやっている」といった意見の食い違いから、ついには一方が相手を殴ってしまったというのが顛末だ。

 

結果として穏便にとはいかなかった

 

同じベースであればヤマト運輸の得意な「事なかれ主義」から、穏便に済ますことも出来たであろう。

 

注意くらいはするだろうが、それで終わりにしたことだろう。

 

しかしベースが違っていてはそうは簡単にいかなかった。

 

同じ支社の管轄であれ、「なあなあ」では済まされなかった。

 

殴った・殴られたという話は瞬く間にベース間に広がったのは言うまでもない。殴られた側のベースとすれば「そっちまで出向いたのになんで殴られなければならないんだ」と怒りは収まらなかった。

 

そのため、穏便には済まなかった。

 

暴力を起こした社員は異動

 

暴力を起こした社員はベース責任者という立場から内勤に異動になった。

 

さらには坊主にし、ベース長と共に相手のベースまで赴き謝罪した。

 

こういう方法がぎりぎりの「妥協点」であったのだろう。

 

これが本社の耳にまで届いたとすればこれだけでは済まなかったと思う。

 

「ヤマト運輸の社員が作業中に喧嘩した」などと喧伝(世間に良いはやし伝える)されようものならヤマト運輸というブランドに傷がつくのは言うまでもない。

 

これで手打ちになったことで、その後は両ベース間の集約作業もスムーズに行われた。

 

暴力を起こした社員にもいろいろと言い分はあるだろう。

 

しかし手を上げてしまった事実を消すことはできない。

 

これが言葉だけの応酬であればベース側も多少は庇う(かばう)ことはできであろう。

 

だが手を出してしまっている以上、フォローのしようがない。

 

殴られた側としても初めは「辞めさせろ」という要求だったし、それも致し方ないという雰囲気だった。

 

「同じヤマト運輸だから」ということでベース長が粘り強く交渉し相手側にお詫びしたということで手打ちとなった。そして殴った社員が自ら坊主にすることで相手側も納得した。

 

血気盛んは悪いとは言わないが・・・

 

血気盛んなことは必ずしも悪いとは言い切れないが、やはり暴力はいけない。これは少々前の話なのでこんなもので済んだが、今の時代であれば問題はもっと大きくなっていただろう。

 

殴ったことがすぐにSNS等で拡散され、関係ない部外者から「正論」をぶつけられ、炎上騒ぎに発展することは目に見えている。

 

その点では当時だからこそ、坊主+謝罪で済んだと思う。

 

従業員同士の喧嘩は案外多い

 

実は、従業員同士の喧嘩は珍しいことではない。

 

荷物の仕分け作業をしていると頭に血が上っている状態になるので、ちょっとしたことでついつい言い争いになるというケースは案外多い。

 

さすがに殴り合いは滅多にないが、仮に殴り合いになろうがどちらも頭に血が上っているので、作業が終わって冷静になれば双方ケロっとしていたりする。

 

同じ作業をしている者同士での理屈だが、違う作業をしている者ともなればこのようにはいかない。同じ作業をしている者は相手の大変さもわかるから忙しさが一段落して怒りが収まれば相手の事も許せるという理屈だ。

 

違う現場同士でも多少の言い争い程度であれば大きな問題にはならない。

 

しかし手を出してしまったとなれば話は別だ。

 

今の時代に同じ事が起きていたら、相手から言われるまでもなく責任の名の下に自主退社という結末になったかもしれない。

 

面倒なことになる前に自主退社が大問題を起こした者の選択肢だ。

 

それがヤマト運輸のスタンスだが、暴力に関してはヤマト運輸以外の会社でも同じような処置を取らざるを得ないだろう。

 

仕分け作業は肉体労働の最前線であり血気盛んな人間も多い。言い争いが起きたり時には殴り合いも起きる過酷な現場なのだろう。

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