【佐川急便の営業強化研修がパワハラの原因になっている理由】代走、営業主任奮闘編④

今回の話は佐川急便の社内研修が城南店で起きたパワハラ事件と関連性があるのではないか?という話です。(あくまでも個人的な見解です)

前編、後編の2本立てでお届けします。

前編は、営業主任をしていた頃の営業強化研修の話です。

佐川急便の研修は新入社員基礎研修、綾瀬での運転研修、独り立ちしてからの営業強化研修、そして役職ごとに行われる研修がありました。

新入社員基礎研修の記事はコチラ

基礎研修と運転研修は4泊6日で行われ

私が入社した平成6年は江の島の基礎研修が終わった後に一旦帰宅して

始発で神奈川県の綾瀬市にある運転研修センターに行きました。

平成元年に入社した先輩は江の島の研修が終わった後にバスに乗って綾瀬の研修センターに行き

5泊6日という日程で研修を受けたそうです。

I先輩ドライバー、「岡本は良いよな~。江の島終わって帰れるんだろ?俺の頃なんて~」

という話を入社して数年は何度も聞かされました。

大先輩は初任給が60万円

私が入社するより少し前の初任給は55万円

それより数年前の昭和の終わりの世代だと60万円という初任給だったそうです。

話は変わりますが

大阪のPL学園に野球部があった頃、プロ野球で偉大な選手になった方々は3年間の寮生活を

「1億円払うから当時のPL学園野球部に入部してくれ」と言われても「絶対にやらない」と話しています。

当時の佐川急便も同様に「昔の佐川急便に入社して5年続けられたら1億円やるよ」と言われても私は絶対にやりません。

そのくらい過酷な仕事でした。

審査官に嫌われれば絶対に合格出来ない研修

江の島の新入社員基礎研修は3人の研修生が朝起きた時に失踪(夜逃げ)した厳しい研修でしたが

平成18年頃に営業主任をしていた時の営業強化研修は最も厳しい研修でした。

この研修は全ての管理職が対象で

営業店の店長、課長、係長、主任が2泊3日で

① 営業成績を伸ばす為のカリキュラムをこなす

② 新入社員基礎研修で学んだ事をもう一度学ぶ

というキャッチフレーズで行われた研修でした。

①はA4の用紙で25枚くらいある文言を一字一句間違わないで暗記をして発表し、

応用編では暗記したスキルを駆使して審査官を会社の社長と見立てて営業交渉する。

②は新入社員基礎研修で学んだ礼儀、作法(声出し、ラジオ体操、礼)をもう一度学ぶ、という内容でした、(いじめ)

審査官は営業店の店長で

岡本、「入ります」

〇△店T店長、「どうぞ」

岡本、「営業の心構えの審査お願いします」

〇△店T店長、「どうぞ」

岡本、「営業の心構え~」

最初の審査ではA4の用紙1枚にビッシリ書かれている営業の心構えの文言を一字一句間違わず大声で発表しても

〇△店T店長、「…不合格」

岡本、「…有難うございました」(審査に落ちても「ありがとうございました」と言う)

〇△店T店長、「岡本…お前、もっと声出るだろ」

岡本、「…はい」

初日から全力で大声出したら初日で声がつぶれると思い9割ぐらいの大声で審査に臨んだ。

岡本、「(心の中)え?全力の声じゃないって、わかったのか?何故?」

岡本、「(心の中)店長…只者ではないな」

初日の営業の心構えの審査だけで私のクラスは2名の不合格、午前中で営業店へお帰りになった。

〇△店T店長、「暗記していることは最低限、合格のレベルに達していない者は今後も帰ってもらう」

読み間違いや文言を忘れても審査やり直し。

〇△店T店長、「(心の中)こいつ、完全に暗記してね~な」

と思われたら、即、営業店に帰らされて店長に報告、という厳しい研修だった。

土下座をして合格した研修生

この研修は

前半パート 営業の心構えやクール便、航空便などの商品知識を暗記して審査で発表する。

後半パート 審査官(〇△店T店長)をお客さんと見立てて前半パートで暗記した知識をフルに活用してセールスをする。

例)後半パート

岡本、「T社長ですか?お世話になっております。佐川急便の岡本です。

倉庫の入り口にヤマト運輸さんの航空便の荷物がありましたが、一度、佐川を使っていただけないでしょうか?

今度、佐川急便は自社で航空貨物を運べるようになりました。(ギャラクシーエアラインズ 後に会社解散)

倉庫の入り口にあったお荷物は沖縄行きでしたが、佐川急便なら午前中の集荷で当日中に荷物をお届けすることが可能です。」

〇△会社T社長、「え?沖縄行きが佐川さんだと当日に着くのかい?」

岡本、「そうです。社長」

岡本、「佐川急便ではクール便の荷物も取り扱っていますので、御社が年末に発送していますおせちの荷物も最短でお届けすることが可能です」

〇△会社T社長、「へ~、佐川さんはクール便も取り扱っているのかい?じゃ~、クール便の話も聞かせてよ」

岡本、「佐川急便のクール便は~」

と言うように〇△会社のT社長(T店長)にセールスを行い、商品知識をフルに活用してT社長が佐川急便に荷物を任せようかな?

と思わせなければ絶対に合格は出来ない。

当然ながらT社長にセールスをしている時に言葉が出てこなかったり、間があった場合は審査やり直し

岡本、「クール便の取扱いサイズは3辺合計で140センチ以内、重量は20キロまで取り扱う事が可能です。他社のクール便よりも幅広く冷蔵、冷凍のお荷物を高品質でお届けすることが可能です」

と、説明している時に

〇△会社T社長、「そういえばさ~、こないだヤマトさんがうちに来て佐川さんのクール便は高いから使わない方が良いですよ、って言ってたんだけど…」

と、切り返された時も

岡本、「いえ、佐川急便のクール便は~」

と、間髪入れず話せなければ審査やり直しになる。

そして、T社長の攻撃に耐えて最後に

「社長、一度、佐川急便を使って下さい」と言って土下座をするのは私のクラスでは禁止だった。

禁止と言われている土下座を敢えてして、合格になった受講生(営業主任)もいた。

研修初日で声が出なくなり

研修が終わり営業所に戻って10日くらいは全身の筋肉痛と体調不良に悩まされた。

A4用紙1枚にビッシリ書かれている営業の心構えは3年くらい何時でも一字一句間違わず言う事が出来た。

休みの日も暗記に費やし会社の行き帰りや仕事中も暗記をした。

次回の後編は、この研修がもたらした悪影響についてお話します。

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