【警察が本気で煽り運転の撲滅対策】ドライブレコーダーの動画解析が凄い理由

大手運送会社(佐川急便、ヤマト運輸、日本郵政など)のドライバー、地域のドライバー(地場の運送会社のドライバー)にとってあおり(煽り)運転の問題は決して他人事ではないと思います。

ドライブレコーダーの普及により営業車のナンバーや個人を特定され会社に通報が入り「あおり運転はしていません」は通用しない時代になりました。

業務が忙しくて前方の車をついつい煽ってしまうこともあるかもしれませんが、ドライブレコーダーの映像が証拠になるということを頭に入れて置かなければなりません。

あおり運転とは、道路を走行する自動車、自動二輪、自転車に対し、周囲の運転者が何らかの原因や目的で運転中に煽ることによって道路における交通の危険を生じさせる行為のこと、と定義しています。

また、車間距離を極端に詰めて道を譲るように強要する、猛スピードで追い回す、ハイビームやパッシング、並行しての幅寄せなどで威嚇する行為が該当する、としています。

あおり運転は以前にも多くのケースがあったのは間違いないのですが、被害者が死に至っていなかった為に表沙汰にはなっていなかったと思われます。

しかし、最近になり、あおり運転による死亡事故が連続し社会的大問題になっています。

ここでは、最近のあおり運転の事故事例を挙げて紹介するとともに、その対策についても鋭く切り込んでいきます。

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東名あおり運転は危険運転致死傷の適用

2017年6月5日あおり運転を受けて高速道路上に停車させられた被害者夫婦が別のトラックに追突され死亡した事故です。

石橋被告は、東名パーキングエアリで駐車位置に関して注意を受けた事に腹を立て被害者が乗るワゴン車を追跡走行しました。

その後度重なる煽り(あおり)運転でワゴン車を神奈川県大井町の東名高速道路上に停車させ、そこに後続のトラックが衝突しました。その結果、夫妻は死亡し、娘2人も怪我をしました。

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第一審の判決

石橋被告(26)は福岡県中間市で同年10月に逮捕され、検察側は懲役23年を求刑していました。本求刑に対し、2018年12月14日裁判員裁判の判決が横浜地裁であり、懲役18年を言い渡しました。これは「危険運転致死傷の適用」を認めたものでした。

東名あおり運転の判決は様々な物議を醸しそうですが詳しく解説されている記事を見つけました。➔ 東名あおり運転に懲役18年、なぜ「殺人罪」が問われなかったのかcheck

弁護側は横浜地裁の判決を不服として控訴しました。

堺あおり運転は殺人罪認定

2018年7月2日中村被告(40)は、大阪市堺市南区の大阪府道で乗用車を運転中、大学4年生(22)運転のバイクに追い抜かれたことに立腹。バイクを追い掛け、時速96~97キロで追突して転倒させたうえで殺害したものです。

第一審の判決内容

2019年1月25日大阪地裁支部は殺人罪の成立を認め、懲役16年(求刑・懲役18年)の判決を言い渡しました。あおり運転で殺人罪が認められたのは異例のことです。

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あおり運転から身を守る方法

クルマを運転している時に、車間距離を詰められたり、パッシングされた、幅寄せされたりした経験を持つ人は結構多いのではないでしょうか。

今後こうした事態になった時には、自分の身を守る為にどのように対処したら良いのかについて解説します。

対処その1 道を譲る

あおり運転をするドライバーは単に先に行きたいだけなのです。または追い越されて腹を立てているのかも知れません。

最善策は対抗心を起こさずに先に譲ることです。相手はイライラしているので、挑発するような行為は絶対に避けるべきです。

クルマは文明の利器であるとともに、走る凶器にもなることを忘れてはなりません。

対処その2 ドライブレコーダーに記録する

ドライブレコーダーが付いていなければ直ちに装着しましょう。できれば、前方、後方の両方に装着することをオススメします。

「前方、後方ドライブレコーダー録画中」といったステッカーを貼っておくと相手に注意を促す一策になります。

また、万が一それでもあおり運転をされた場合には、ドライブレコーダーが動かぬ証拠になります。上記の2つの事件にも大活躍しました。

ドライブレコーダーが急速に普及したことで警察の映像解析技術も進化しています。コチラの記事を参考にさせていただきました。➔ 「あおり運転」逃しません 警察「ドラレコ解析」スゴ技check

対処その3 高速道路上では安全な場所に避難、通報する

万が一あおり運転され高速道路上で停車させられそうになった場合は、決して道路上で停車せずに、パーキングエアリア、サービスエリアなどの安全地帯に避難しましょう。

そして、携帯電話なり非常用電話で通報します。

対処その4 警察の取り締まり、罰則強化策

これはドライバーが取る対策ではありませんが、抑止力として効果が期待できます。あおり運転に対し取締りを強化すると同時に、一発免停などの罰則を適用することが検討されています。

煽られても決して感情にならないことです。相手とも口論をしないようにしましょう。

警察などが来ることが分かれば相手も少しは大人しくなるでしょうから、到着を静かに待ちましょう。

クルマの事故で命を落とすことのないようにシッカリと安全を確保することが大切です。

そして、常に安全運転を心掛けましょう。

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