【佐川急便ボスジャン事件の真相】「当選者の発表は商品の発送をもっての裏側!」

佐川急便ボスジャン事件を覚えているだろうか?

私が平成6年に佐川急便に入社して暫くした頃、

ネット上の投稿をキッカケにワイドショーやニュースなどでも取り上げられるようになった。

サントリーのボスジャンは一定の本数のコーヒー缶を購入して

応募シールを集めてキャンペーンに応募すると

抽選でBOSSのロゴなどが描かれたジャンパーがプレゼントされる。

サントリー企画の当選賞品です。

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佐川急便 ボスジャン事件とは

コーヒーの好き嫌いは別としてBOSSのデザインはデザイン性も高くて人気がありました。

市販はされていない限定商品として欲しがる人も多かったアイテムです。

ボスジャンは結構な高値で取引されています。

(ヤフオクなどで2024年5月現在:2千円~5千円くらい。非売品だと5万円とかも)

そして「当選の結果は、発送をもって代えさせていただきます。」

よくあるキャンペーンの抽選結果を知らせるためのお決まりのフレーズです。

「当選の結果は、発送をもって代えさせていただきます。」

つまり、誰が当選したかは敢えて発表しないので、

「当選品が送られてきた人は当たった人」

そして「送られてこなければハズレ」ということになります。

事件の真相

当選者数が多いキャンペーンは公に発表するのは大変です。

運用的には致し方ないところもあると思います。

しかし、これが佐川急便ボスジャン事件の温床となっていました。

私が佐川急便に入社して3~4年経った頃、

ようやく佐川急便のドライバーとして活躍し始めた頃の話です。

K大先輩、「おかもっちゃん!この荷物いっぱい来ているからさ好きなの持って行っていいよ!」

岡本、「良いんですか?」

K大先輩、「大丈夫だよ!当選者は発送をもって代えさせていただきます」

K大先輩、「だからわかるわけないよ!」

岡本、「そうですよね!じゃ~コレにしようかな?」

岡本、「ここ配達するの面倒だからコレにしよ」

K大先輩、「そうそう!そういうところがいいよ!」

しかし、佐川急便在職中に保身のために散々悪どいことをやってきたが、

ボスジャンの盗みはしなかった。

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ボスジャン事件に関与した登場人物

私はボスジャンには興味がなかった。

gokamont

興味がないものにリスクを負う必要はないな!

そう思ったからだ。

興味がある物だったら確実に盗人になっていただろう。

先輩の中には4個も5個、お持ち帰りしている強者もいた。

その後何年か経って、ボスの荷物だけではなく他の荷物も

「当選の結果は、発送をもって代えさせていただきます。」の荷物は、

住所や名前をリストアップして

管理職が荷物の動向を隈なくチェックするようになった。

発送した荷物とお客様の手元に届いた荷物の数が大きくズレていたのが大問題なった。

どうやら、メーカーであるサントリーも荷物が本当に届いているのか?

という疑問を抱いて調査をしていたらしい。

紛れもなく事件に関与した人物は佐川急便のドライバーだった。

ボスジャン事件が話題になるまでの背景

「当選の結果は、発送をもって代えさせていただきます。」の荷物は、

当選品を配達する際に配達員が横取りしてしまっても、

実際に当選した人は荷物を受け取って当選が分かるためバレることはありませんでした。

平成10年頃、西暦でいえば1998年です。

まだ、スマホはなく携帯電話が普及し始める頃の話です。

今みたいに当選者に企業がメールで通知する、なんて事も当然していませんでした。

佐川急便のドライバーは信頼できる、だからきっと配達してくれる。

企業と佐川急便が信頼で成り立っていた時代の話です。

しかし、ドライバーの中にはパクっても絶対にバレない、という理由で

何個もパクっているドライバーがいたのも事実です。

ボスジャン事件が社会に与えた影響

当選した人は荷物が送られてこないからハズレたと思っていたでしょう。

まさか自分が当選していたとは知る術もなく。

当時、配達員が横取りしていたなんて思いもしなかったでしょう。

「佐川急便のドライバーがボスジャンの荷物をパクっているらしいぞ!」と

世間で噂になり

配達員が当選品を配達せずに勝手に自分のものにして

家族にプレゼントしたり、ネットオークションで転売している。

当時、佐川急便だけでなく他の配達業者まで疑いをかけられることになってしまった。

ボスジャンに限らず「発送をもって代えさせていただきます。」の荷物は

盗まれている疑いがあるのでは?と全ての配達員が怪しまれる事態を招いてしまった。

1992年の東京佐川急便事件から数年

東京佐川急便政治献金事件

引用元:https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009030246_00000

私がお客様のところへ配達、集荷に伺うと「佐川急便、またやったな!」という空気が漂っていた。

併せてお読みください。

ボスジャンの荷物を盗む配達員
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4件のコメント

moxerさん

コメント、ありがとうございます。

私が佐川急便で働いていた時の経験を基に記事を作成したつもりなのですが・・・伝わらなかったでしょうか?
なにぶん運送業の経験が長く、文章作成能力は乏しいのでご容赦下さい。

コメント、叱咤激励のお言葉、本当にありがとうございます!
私が知っている限りの情報をお伝えして、お役に立てればと思っております。
今後ともよろしくお願いします。(コメントいただき本当にありがとうございます! これからも運送業界の記事を作成していきますので、暇な時で構いませんので覗いてくださいね!)

あいさん

コメント、ありがとうございます。

タイトル詐欺はやめよう。「タイトル詐欺かっこ悪い!」?

このコメントの意味は、多くのアクセス数を集めるため、記事が目立つように派手なタイトルをつけて、詐欺をするという意味でしょうか?
ブログを作成する際、少なからず「目立つようなタイトル」にするということは、あるかと思います。

本文の内容についてですが、11行目のタイトル「これ、あげるよ!」から全文にわたって、私が、佐川急便に所属していた時の経験を基に真相を掲載しております。
内容が分かりにくい等のご批判は、今後も執筆能力向上のため切磋琢磨致しますが、ブログという性質上、ご容赦いただければと思います。

コメント、叱咤激励のお言葉、誠にありがとうございます!
私が知っている限りの情報をお伝えして、お役に立てればと思います。
今後ともよろしくお願いします。(コメントいただき本当にありがとうございます! これからも佐川急便在籍中の記事を作成していきますので、暇な時で構いませんので覗いてくださいね!)

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