【佐川急便のパワハラ事件が起きた本当の理由】「時代錯誤な考え方をしている上司と退職するという選択肢を選べない部下」

佐川急便の品川区内の営業所(城南店)で営業課長の叱責が原因で営業係長が飛び降り自殺をする、という事件が起きてしまった。

自分も2012年1月に退職するまでは同じ営業係長職だったのでOBとして残念でならない。

私は1994年(平成6年)6月入社、2012年(平成24年)1月退社なので

今ではパワハラに該当するような上司からの厳しい叱責や仲間内からのいじめも度々受けてきたと思います。(自分ではそういう認識はありませんが…)

また、営業主任、営業係長と部下を管理する側の仕事も5年ほどしていたので

部下にパワハラ、いじめに該当することもしていたかもしれません。(自分ではそういう認識はありませんが…)

大前提として現在(いま)はパワハラに該当することを部下にしてはいけません。

20~30年前は許されていたことが、現在(いま)同じ事をすると事件になる、という認識を持たなければなりません。

今回の記事は、自分が思う事を包み隠さず書きたいと思います。

記事の中の表現で関係者の方々に不快な思いをさせる表現があるかもしれませんが、個人で運営しているブログで一つの考え方と捉えて(とらえて)いただき

読んでいただければ幸いです。

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昔と今では働いている人の心のタフさが違う

私が入社した頃は、毎日、会社の何処かで喧嘩が起きる(主に朝の荷物の積み込み時)という時代で喧嘩は日常茶飯事でした。

先輩から仕事中に注意されても気に食わない先輩に対しては荷物を投げて怒ることもありました。(20年前の出来事なので時効かと…)

岡本、「うるせ~んだよ、てめ~わ」なんてマジ切れしたことも何度かありました。(完全な逆切れですが)

食うか?(勝つ)、食われるか?(負ける)そんな時代でした。

仕事が出来ない人は佐川急便の営業所では生き残れない。

係や班の先輩や同僚に認めてもらえない人は仕事をすることも出来なくなる。(先輩と対等に話すことが出来なくなる)

そして、仕事が出来なくて他のドライバーに迷惑を掛けるので居場所がなくなり、辞める、という選択肢を取らざる負えなくなります。

ある日、無線で(携帯が普及していない時代)

大先輩Hドライバー、「103どうぞ?」(103は号車の番号でドライバーを呼ぶときは~どうぞ、と呼んでいた)

大先輩Hドライバー、「103どうぞ?」

何度か呼んで

大先輩Hドライバー、「おい、〇△聞いてね~のかよ!」

〇△ドライバー、「はい、どうぞ」(応える時は~どうぞ、と言う)

大先輩Hドライバー、「てめ~、シカト(無視)するんじゃね~よ」

大先輩Hドライバー、「集荷、助けてやるから俺が行くところ言えよ。ホント使えね~な」

なんて事も日常茶飯事でした。

じゃ~、その無線を聞いていた誰かが「パワハラだからそんな事言うな!」と言ってくれるのか?

というと他の人は笑っているだけです。

食われるかもしれない(負けるかもしれない)人間は、食う(勝つ)力を付けなければ周りの圧力に潰されて退職するしか道はありません。

昔の佐川急便で働いていた人たちは、多額の借金を抱えて入社した人も多く、佐川急便で働くしか道はない、みたいな人もいました。

私もそうですが…

進行中の兵士、軍隊

部下を厳しく叱責する、管理職が未だにいる、という現実

そんな時代で育ったドライバーが偉くなって、営業主任➔ 営業係長➔ 営業課長➔ 所長

と、管理職になります。

ほとんどの管理職は

営業課長Aさん、「(心の中)今と昔では働いている人のタイプが違うし、このご時世、直ぐにパワハラだの何だの、と言われるから部下を叱る時も言葉や態度に気を付けなければ…」

と、考えています。

しかし…

そういう時代背景を認識していない管理職も未だにいます。

または、認識はしていても部下への叱り方がわからない管理職がいます。

営業課長Bさん、「(心の中)会社からは部下への叱り方を間違えるとパワハラの加害者になるから気を付けろ、みたいなこと言われたけど…」

営業課長Bさん、「俺がドライバーの頃は先輩から怒鳴られてここまで来た(営業課長になった)んだから今の教え方みたいにゆる~い教え方は後輩の為にならない」

というような時代錯誤な考え方をしている人がいます。

こういう管理職の特徴は

「俺がドライバーの頃は~だった」という話を普段の会話から頻繁にしているのが特徴です。

昔は~だったから、今も~しろ!みたいな

私も在職中、そんな考え方をしていた時期がありました。

配達、集荷の速さこそが正義、と思われていた時代から、品質(破損、遅配、未配達など)が重要だと

会社が方針転換をした時期です。

岡本、「(心の中)運送会社の社員は配達、集荷の個数で評価が決まるんだろ?時間帯指定の荷物は時間を守れ?何をゆる~い事、言っているんだよ?」

岡本、「昔の佐川急便はそんなこと言わなかっただろ?」

営業課長Bさんが思っている 俺がドライバーの頃 と私が思っていた 昔の佐川急便 は同じような考え方です。

恐竜が絶滅したように昔の考え方を引きずっている管理職はやがて絶滅します。

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行き詰ったら退職する、という選択肢を持ってほしい

今回の件で残念な事は

城南店の自殺した営業係長は、何故?退職するという道を選べなかったのか?という事です。

自分にも覚えがありますが

佐川急便の営業係長をしていた頃は日々の業務で目一杯になり他の事を考える余裕はありませんでした。

そして、自分で抱えている悩みを上司や部下、家族や友達にも相談できる訳もなく

井戸に住んでいる蛙(井の中の蛙)のようになります。

自分にも嫌いな上司(殺したいほどの)がいましたが

自分を殺めて相手(上司)に制裁を加える、という間違った考え方をしたことは一度もありませんでした。

この事件を聞いた人は

「また、佐川急便がパワハラ事件?何をしているんだ?佐川急便は?」と思うかもしれませんが

私が在職していた時(10年前)から社内で管理職にパワハラ防止の教育はされていました。

「もう昔とは違うんだよ」と

今回の事件の発端になった管理職の器がない城南店の営業課長は、部下の営業係長が身を挺して制裁を加える、というやり方に社会的制裁を受けた訳ですが

もし、他の営業所で身に覚えがある、という管理職がいたら部下の為にも自分の為にも前時代的な叱り方は辞めた方が身の為です。

そして、様々なストレスを抱えている中間管理職の中に「自分を殺めて復讐する」というような間違った考えをしている人は

会社を退職する、という選択肢を持って下さい。

運送の仕事に限っていえば、個人事業主で運送の仕事をする、という選択肢は昔に比べて仕事がし易くなっています。

会社の歯車の中で嫌な上司と顔を合わせることもなく伸び伸びと仕事をすることが出来ます。

他業種の仕事をしている人は運送業という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか?

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