【佐川急便がアマゾンから撤退した本当の理由】運送会社が苦手な時間管理術!

宅配サービスの配達員の荷物配送における過度な負担やオーバーワークが問題視されている。

 

➀ ネット通販の荷物量の増大

 

➁ ネット通販大手の配送料の安さ

 

➂ 配達スピードを競う過剰競争

 

大手運送業者は、運賃が安い荷物を集めれば集めるほど、経費がかさみ、宅配では利益が上げられない状況が続いていた。

 

どれだけ通販の荷物が増え続けているかというと? こちらのサイト様が参考になります!⇒ 宅配便40億個を突破 16年度7%増で最高更新check

 

宅配大手のヤマト運輸が一番の取引先ともいっていいアマゾンとの業務縮小の動き、配送料金値上げの交渉に入ったとの報道がなされ、世間の注目も一気に注がれている。

 

運送業者各社、値上げの動きから通販各社も配送内容の変更や運賃値上げに踏み切った。

 

通販新聞様のこちらの記事がとても詳しく書かれていますので参考にして下さい!⇒ 宅配便の値上げ問題、通販・EC企業はどう対応する? 【各社のコスト吸収策】check

 

今や、通販最大手のアマゾンと佐川急便、ヤマト運輸の関係がこういった物流業界の流れを作ったともいえる。

 

かつては、佐川急便が独占的に引き受けていたアマゾンの配送業務から、佐川急便が撤退したことでヤマト運輸が取って代わった背景があった。

 

アマゾンの物量の多さに佐川急便では手に負えなくなった!

 

佐川急便でアマゾンの荷物を独占して配送していた頃、現場では何が起こっていたのか?

 

K市 担当ドライバーS氏、「岡本さ~ん、朝から不在の再配達と未配の問い合わせのメールが80件も流れてくるんですよ!」

 

K市は、人口 18万7000人(2010年) 学園都市だ。

 

高校、大学が多く、共働きの世帯も多く、昼間の在宅率が悪い。

 

そして、営業所からも遠く、1件目の配達をするのに営業所を出発してから1時間以上掛かる地域もある。

 

トラックの稼働数が少ない日曜日、祭日は、特に現場は大混乱で出勤者は、貧乏くじを引いたような状況だった。

 

優秀なドライバーが、飲まず食わずで、21時30分まで集荷、配達をしてやっと終わる物量だった。

 

それが、毎日のように続くと流石に心が折れる。

 

結果、離職者が増え、佐川急便から労働環境の良いヤマト運輸へ、転職した同僚も数多く知っている。

 

アマゾンの荷物は、佐川急便のドライバーの人生さえも左右したと、言っても過言ではないだろう。

 

ヤマト運輸への批判と反論

 

ヤマト運輸が、アマゾンに三行半的な挑戦状を突き付けた時には、ヤマト運輸への風当たりが強く、批判的な意見も多く見られた。

 

佐川急便からシェアを奪っておきながら、今度は、引き受けられなくなったから送料値上げに踏み切るのは、虫が良すぎるのではないか?

 

アマゾンユーザーから嘆き声が出たり、佐川急便が、アマゾンにはついていけないと撤退したのを自ら安い運賃でもいいから引き受けたのは、ヤマト運輸ではないのか?と、責める風潮があった。

 

ヤマト運輸は、1個当たりの料金よりも、個数による規模の利益をとり、アマゾンの仕事を喜んで引き受けた、思われていた。

 

だから、後からやっぱり無理だから料金を値上げしてくれと言い、それが消費者の負担になるのは、いただけないというのが、アマゾンユーザーたちの論評であり、メディアの論調でもあった。

 

この論調に対して、ヤマト運輸の経営幹部も反論した。

 

「もともと料金を安くして、普通なら引き受けないような格安の案件を引き受けたのは佐川急便だ。自分たちで引き受けておきながら、荷受量の増大に伴い、利益が上がらなくなって仕事を投げ出したのは、佐川急便ではないのか? 投げ出した仕事を、他にやる業者がなければ誰がやるのか?と、業界の責任をとって引き受けたのがヤマト運輸なんだ。」

 

つまり、もともとは、佐川急便がアマゾンと甘い蜜月の交渉を行って、一手にアマゾンの荷物を引き受けて他を差し置いて利益を得ようと行動に出たにも関わらず、思惑が外れて途中で思うようにいかなくなったので逃げ出した、というのがヤマト運輸の主張だ。

 

運賃値上げは、物流業界の逆襲だ!

 

ヤマト運輸としては、宅配サービスのパイオニアとして、お客様に届ける仕事を放置させてはいけないと、割に合わない負担の大きな仕事だと分かりながらも、宅配業者としてのお客様サービスを全うするために買って出たという。

 

すなわち、批判されるいわれはなく、批判されるべきは、むしろ先に引きうけて先に逃げ出した佐川急便ではないのか?

 

この件に関して、佐川急便の経営幹部や会社としての主張はないので、ユーザーやメディア側からのヤマト運輸を責める論調が正しいのか、実際に関わっているヤマト運輸の主張が真実なのかは、不明確なままといえる。

 

もっとも、ヤマト運輸の経営幹部が言っていることは、事実なのだろうから、逃げ出したのは佐川急便で間違いないといえる。

 

だが、この議論の本質は、ヤマト運輸が正しいとか、佐川急便が悪いという話ではなく、アマゾンの運賃、配送品質の要求に問題があるといえる。

 

アメリカに本拠を置くアマゾンは、アメリカではここまでのスピード配送は徹底していない。

 

アメリカ本土の広さもあるが、日本のようなきめ細やかな宅配サービスが配備されていない。

 

アマゾンは、日本の宅配業者のサービス品質に驚くとともに、次第にこれも出来るだろう、まだ出来るだろう、と要求を加速化させ、日本社会を巻き込むまでの社会問題へと発展させてしまった。

 

今、弱い立場の物流会社が、暗黙の了解で結集して「運賃値上げ」という逆襲を仕掛けた。

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