【パワハラ行為の証拠写真を会社ブログに掲載】福岡県の運送会社に1500万円の損害賠償請求!

昨今、各種の「ハラスメント」に関しては相当デリケートになっているのだが、そんな中で起きた福岡のとある運送会社によるパワハラ事件は「今の時代に…」という声で溢れている。

 

要約すると、福岡の運送会社のブログにてパワハラ行為の写真を掲載。

 

被害男性をバリカンで丸めたり、あるいはパンツ一枚の男性に水を浴びせかけたり、あるいはロケット花火で狙い撃ちするなど、とにかくそれらを「会社のブログ」に写真付きで掲載していたのだ。

 

そして被害者男性が裁判に訴えると、これらの写真が「証拠」として認定され、裁判所は被害者男性に未払い残業代を含めた1500万円の損害賠償を命じたものの、会社は「事実誤認だ」として控訴を考えているというから驚きだ。

 

時代の転換期にある

近年、どの産業も大きな転換期にある。

 

消費動向が代わり、店舗では売れない時代が到来。

 

さらには自動車もIT化が進められるなど、これまでのビジネスモデルが大きく変わろうとしているが、モラルの面でも同じことが言えるのではないか?と思う。

 

セクハラだけではなく、パワハラもまた、決して「知らなかった」「そんなつもりはなかった」では通用しない時代が到来している。

 

しかし、こういった「各種ハラスメント」に対しての意識は、産業によって大きな隔たりがあるのも事実だ。

 

運送会社のドライバーたち

「ドライバー」という仕事は様々だが、ヤマトや佐川などの物流のドライバーはいわば接客業だ。

 

お客と直接向き合うことになるのでドライバー研修は車の運転方法だけではなく、お客との向き合い方も含まれているし、身だしなみにもうるさい。

 

夏場ともなれば、暑さから時にはズボンの裾やシャツの袖をめくっているドライバーも見かけるかと思うが、あれもヤマトの規定では「アウト」だ。

 

しかし、ヤマトや佐川は運送会社としてはやはり大きな組織であるし、何よりその向こうにお客がいる。

 

一方で、例えばダンプだったり廃棄処理だったりのドライバーは悪く言えばまだまだ「やんちゃ」な人間も多く見かける。

 

いわゆる「デコトラ」と呼ばれるカスタマイズされたトラックを走らせ、金髪、パンチパーマに金のネックレス…といった風貌のドライバーとて決して珍しくない。

 

同じ「ドライバー」という仕事でも、お客と接する必要がないジャンルであれば風貌にあれこれ言われることもなければ、風紀とてあってないようなものだろう。

 

そういった会社の場合、各種ハラスメントの対応は遅れている。

 

「昔は良かった」は通用しない時代

セクハラやパワハラは喫煙や痴漢の問題と似ている部分がある。

 

時代の流れと共にルールが厳格化されているのだが、当の本人たちの意識とすれば「昔は大丈夫だった」という慢心がある。

 

そのため、今回の事件の加害者側も、「犯罪行為」との自覚はないだろう。

 

加害者側とすれば「コミュニケーションの範囲」と言い張るだろうし、「うちの会社や業界は昔からこうしたものだ」とも思っていることだろう。

 

ましてやその写真を個人のSNSではなく、会社のブログに挙げているのだ。

 

これまで散々企業がSNSにてちょっとした失言で炎上している時代に、このような形で会社のブログに写真で「パワハラ現場」をアップロードするとは…。

 

パワハラの意識が希薄であることはもちろんだが、こうした「昔からの風習」で何の疑問も持たない企業もまだまだ存在する。

 

現代の価値観では「パワハラ」に該当するような行為で部下や異性に迷惑をかけている人間は決して珍しくはない。

 

クレームではないが…

クレームにはなっていないが、以前社内で問題視された人間がいる。

 

その人間はベース作業のキャリア社員なのだが、可愛い女性アルバイトがいると「彼氏いるの?」と躊躇なく聞く。

 

昔であればともかく、現代の価値観であればこれは残念ながら「アウト」だ。

 

上司という立場から部下に性的な質問をしている。

 

当人からすれば「ただ聞いただけ」だったようだが、「上司と部下」という関係でこの質問はダメだ。

 

部下側からすれば「質問に答えなかったら自分の立場が不利になってしまうかも?」という危機感がある。

 

この社員はその時は厳重注意処分となったが、おそらくなぜ自分が厳重注意を受けたのか分かっていなかったのではないだろうか?。

 

パワハラも同様だ。

 

働いている本人は「ハラスメントなんて大げさ」「ちょっとしたコミュニケーションのつもり」だと思うかもしれないが、そこに「組織に於ける上下関係」がある以上、部下や立場が弱い人間は様々なことを想像する。

 

「断ったら仕事がこなくなるんじゃないか」「付き合わなかったら今後に支障をきたすんじゃ…」と、立場の弱い人間にとって、いわば全てハラスメントに該当すると言って良いだろう。

 

しかし、「立場の弱い人間がどう解釈するのか?」を想像できない人間は、無意識の中でハラスメント行為を行っている。

 

昔は通用したかもしれないが、現代社会ではもはやそのような時代ではないことを理解すると共に、「もしも立場の弱い側でその言葉を投げかけられたらどう思うのか?」という点を考える必要があるだろう。

 

現代社会では、どの会社でも先輩は部下に対して言動は慎重にならなくてはならない時代と言える。

 

立場が上の人間は部下に対して「友達感覚」で接していても、部下からすれば「上司」だ。

 

これがわからない上司は、今後ハラスメントの問題に直面することになるだろう。

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