【再配達の切り札になるか?】「置き配バッグ(OKIPPA)」

置き配バッグとは一体どんなものなのか。宅配業界においては「再配達」対策の切り札として「宅配ボックス」「宅配ロッカー」が普及し始めている。

これと何が違うのか。今回はこの「置き配バッグ」について詳しく紹介、解説をします。

置き配バッグとは

置き配バッグは「OKIPPA」とも呼ばれ、宅配ボックスの代わりになるバッグで、玄関などに設置すれば、留守でも荷物を受け取れるものです。

配達指定時間に留守の場合、重い荷物をコンビニ等ではなく自宅で受け取りたい場合などにはとても便利なツールです。

手の平サイズの特性バッグを玄関口に吊るしておけば、不在時に宅配物を受け取ることができる優れモノです。

OKIPPAの開発経緯

物流ITベンチャー企業である「Yper(イーパー)株式会社」が開発。創業1872年(明治5年)の老舗バッグメーカーである株式会社マナーの大ヒット商品エコバッグ「Shupatto(シュパット)」に改良を重ねて完成しました。

OKIPPAの特長

収納時は13cm四方の手の平サイズだが、広げると120cmサイズの箱が楽に入ります。

これは、シュパットの特長である「プリーツ加工」によるもので、たたむ時は、両端を持って引っ張るだけで、元の手の平サイズに戻ります。

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盗難の心配はないのか?

盗難の防止装置として、OKIPPA専用ロック、防犯ファスナー、内鍵としての南京錠が付属されています。

専用ロックは玄関口や玄関周辺に固定するもので、このワイヤーは一般的なハサミでは切断できない亜鉛素材を使用しています。

また、それでも心配な人には、OKIPPA盗難保険があります。

「置き配保険」とは?

Yper(イーパー)と東京海上日動保険は、置き配バッグOKIPPA向けに、盗難保険を共同開発した。

今回、開発の置き配保険は、OKIPPAで受け取った宅配物に盗難保険を付与するものです。

保険の概要としては、1,000円以下は補償なしとし、それ以上の金額については、年払いの保険料3万円を上限とする予定。

荷物が濡れてしまうことへの対策は万全か?

撥水加工の生地と止水ファスナーの採用により、雨や濡れからも荷物を保護するようにはなっていますが、完全防水ではありません。

直接雨が当たると浸水の可能性があります。これは今後の改善課題です。

置き配バッグの実証実験

OKIPPAを活用することによって再配達をいかに削減できるかの効果を実証するための実証実験が行われました。

期間は2018年12月3日~12月31日までで、東京都杉並区の1,000世帯を対象に募集しました。

参加者には日本郵便がOKIPPAのバッグ一式を無料で配布した。対象となる家庭の再配達率は59.2%であったとのこと。

今回のOKIPPAを利用した実験では、日本郵便の再配達率は最終的に15.9%に減少するという成果を得ました。

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OKIPPAの購入方法は?

バッグは3,685円(税別)の買取り型。OKIPPAの公式サイトからインターネットで購入できます。

2018年9月中旬からの発売で既に6,000枚以上が購入されているという。

2019年2月現在では、楽天では購入できるがアマゾンでは販売されていない。楽天で購入しても割引は適用されません。

OKIPPAの利用方法

iOS/Androidいずれにも対応する無料の荷物管理アプリOKIPPAで管理できます。

自宅においても、外出先でもOKIPPAバッグに荷物が入ると携帯に配送管理通知が届く。

日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便、西濃運輸、アマゾンにも対応済。

それぞれの会社別のアプリを起動して再配達を依頼する必要がなく、利用者の受取管理も楽になるので、日中勤務しているネット通販の利用者にとっては朗報と言えるでしょう。

宅配ボックス、宅配ロッカーとの棲み分け

宅配ボックスはかなり普及してきているとは言え、未だ発展途上です。

築年数の古いマンションなどに新たに設置するのにはスペース的にも難しい面があります。

外部のコンビニや宅配ボックスを利用するのも、家から至近距離にない限り余り便利とは言えません。

こうして見るとこの置き配バッグ(OKIPPA)は、マンションや戸建ての場合も玄関口で荷物を受け取ることができ、安価で利便性が高いのが特徴です。

宅配ボックスは、今後新たに建築されるマンション等には設置されますが、OKIPPAは既存の古いマンションや戸建て住宅に多く普及して行くものと思われます。

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