7割中抜きも当たり前!人出不足でも配送運転手の給料が上がらない理由がここにある

これだけ人出不足が叫ばれているものの、なかなか賃金の方は上がらないものです。

 

もちろん賃金が増えている業界もありますし、ヤマトや佐川のようにじわりと給料を増やしてくれている所がある一方で、いわば「足を引っ張っている」存在があるのも事実です。

 

そして、運送業界の場合それが「誰にでもできてしまう」という点に、特に大手ではない中小運送会社のドライバーの給料がなかなか上がらない「原因」が隠されています。

 

「中抜き」はどの業界にもありますが…

結論から先に言えば、運送業界もまた、中抜きが蔓延しています。

 

中抜きそのものを否定するつもりはありません。

 

他の産業の場合、結果的に中抜きになってしまっているだけで、権利・免許等の問題から引き受けられるところが限られていたり、あるいはコネクションの有無などの問題もあります。

 

また、他に回すと言うことは良く言えばそれだけ営業力があるあらこそ。

 

例えば「派遣」というジャンルがこれに当たります。

 

派遣もまた、中抜きが有名かもしれませんが、中抜きしている代わりに派遣に登録した労働者は責任は全て派遣会社が背負ってくれますし、そもそも派遣の場合、有給休暇を取得した際には派遣会社から賃金が支払われることになります。

 

また、派遣会社を通さなければ働けない所で働くことができたり、あるいは自分で就職・転職活動することなく仕事にありつけるといったメリットもあります。

 

もちろんデメリットもありますが、メリットもあるという話ですね。

 

一方、運送業者の「中抜き」に関しては、ここまでのメリットはありません。

 

運送業者の中抜きとは?

そもそも運送業者の中抜きとは一体どのようにして行われているのかといえば、とても単純です。

 

運んで欲しい荷物が生じた際、まずはそこから知り合い等に電話します。

 

電話を受けたところは忙しいとしても付き合いもあれば、下に流せばある程度利益が出るとの考えで受諾。

 

それが何度も繰り返され、七次下請けさえ珍しくないほど。

 

自分が出した仕事が、巡り巡って安価で自分の所に戻ってきた…なんて笑えない話も聞こえてきます。

 

このようなことになる背景として、運送業者の場合、それこそ電話一本あれば仕事を引き受けることができてしまうからです。

 

それこそ運送業者の中には自社でトラックを抱えているのではなく、必要な時だけ個人事業主のドライバーに声をかけている所もあります。

 

このような業者とすれば、引き受けられるかどうかを抜きに、話がくればとりあえずは引き受けるでしょう。

 

自分の伝手で何とかできるのであれば仕事をこなしますが、人手が見つからなければ更に下に流す。

 

ましてや昨今はドライバー不足も顕著なので、見つからないので結局下に…という「無人運送業者」も増えています。

 

軽貨物は簡単に認可が取れてしまう

このような話は特に軽貨物が顕著です。

 

というのも、軽貨物は簡単な届出で事業を始めることができてしまいます。

 

トラックの保有台数等や従業員の数をチェックされることなく、比較的簡単に登録できるのでトラックを持っていないとしても「軽貨物業者」になれてしまいます。

 

そして、電話やネットを駆使して仕事とドライバーを見つける。

 

ドライバーが見つからなければ同じような他の業者に声をかける…。

 

このような構造が蔓延しているために、運送業界では中抜きが横行しています。

 

もっと言えば、「権利も従業員保護もない無責任な中抜き」です。

 

こうした実態を知ると、常日頃あれこれ言われている派遣会社の方が断然マシにみえてくるレベルです。

 

改善の傾向も見えてきている?

このような事態に改善の動きも見えてきています。

 

それはアプリの世界が運送業界にも進出してきています。

 

簡単に説明すると、荷主とドライバーをマッチングするアプリです。

 

様々なアプリが登場していますが、それまでどうしても人が行わなければならなかったことを自動で行えるものも多々登場しています。

 

あるいは、人脈がなければ行えなかったことがアプリを通して簡単にマッチングできるものも多数登場しています。

 

ドライバーと荷主を結ぶマッチングアプリが登場したのも、いわば世の中の流れです。

 

まだまだ知名度は決して高くはありませんが、このアプリがより普及すれば無責任な中抜き業者が駆逐され、ドライバーにしっかりと還元されるようになることが期待されています。

 

中抜き業者はいわば我が国では常識とも呼べるものですが、一方でネットの普及により、時代錯誤なものへと変わりつつあるのも事実です。

 

特に運送業界の場合、ドライバーがアプリさえ導入してしまえばいくらでも仕事を見つけられる時代がやってこようとしています。

 

アプリ等、時代の流れの中で中抜き業者が駆逐され、それまで中抜き業者が「抜いていた」分がしっかりとドライバーに還元されるようになればドライバーの給料も高くなりますし、給料が高くなれば業界そのもののイメージも変わっていくはずです。

 

一方で、中抜き業者としてはそのようなアプリには戦々恐々としていることでしょう。

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