数年前、元同僚との話
岡本、「急便の宅配の金額って、一般は、今も150円ですか?」
K氏、「130円じゃないかな?」
岡本、「また、安くなったんですか?」
K氏、「ん~、たぶんそうだと思うよ?!」
当時、こんな記事を見つけた。
「佐川から下請け業者への値下げは決定事項として一方的に通知されてくるんです。うちにとって佐川は最大手の取引先なのですが、佐川の仕事は、拘束時間が長く、運賃も安いのでドライバーが敬遠するようになってきています」
佐川からの値下げ要請の影響で、前回の決算で売り上げを一割以上落として、赤字に陥っている。
この先も取引を続けるかどうかは、経営陣の判断になる、と言う。
佐川急便の広報部に二回の値下げについて訊くと、同社の山口課長からは、「協力会社との取引内容については、コメントできない」という回答が返ってきた。
運賃値下げで委託が居なくなった営業所は、悲惨なことになる!
下請け業者に対する運賃値下げと閑散期の契約解除は、佐川急便の社内でも評判が悪い。
その影響で配達遅延まで引き起こしたからだ。
この記事は、ジャーナリスト横田増生氏の記事だった。
『ユニクロ潜入一年』 『仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』の著者でもあり、物流業界のご意見番、横田増生氏とは、こんな方です。
コチラのサイト様が参考になります➔ ユニクロ潜入一年 横田増生さんインタビューcheck
これと同じ内容のことが、私が在籍していた20年前からあった。
S営業係長、「お前さ~、〇△って会社知ってるか?」
岡本、「はい、知ってますけど・・・」
S営業係長、「あそこ、倒産したからさ~、会社にある家財道具とか全部持って来いよ!」
岡本、「はい???」
当時は、殆ど全ての決定事項が、営業所の店長、若しくはそれより上の上層部で決まる。
佐川急便は、ひと昔前までは、荷物を預けてくれている取引先、協力会社に対しての対応が非常に悪かった。
「佐川急便の仕事やる?」 「やらないよ!」が一般的
岡本、「仕事あるよ! 佐川急便の宅配なんだけどさ!」
個人事業主A氏、「急便の宅配? やらないよ! 知ってる? 業界最安値って言われているんだぜ」
岡本、「そうか、じゃー別の仕事あったら連絡するよ!」
人口の減少、若者の肉体労働からの離れ、ネットスーパーなど新たな事業の参入による運送業界内での労働者の奪い合い。
これからの運送業界は、人材の確保、人材育成が本当に難しくなる。
運送業界の最大手として殿様商売してきた付けが、出始めている。
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