【飲酒運転を撲滅するには罰則を強化することが必要な理由】運送会社で働くドライバーが労働環境の改善を要求

私が佐川急便に入社した四半世紀前は、会社帰りに一杯してそのまま車に乗って帰る、なんてことも日常茶飯事の時代だった。

そんな時代もあったが、飲酒運転事故が社会問題になり運送会社もアルコールチェックが厳しくなって、飲酒運転で捕まると懲戒解雇が一般的になった。

2018年9月の終わりに青森県のつがる市で4人が死亡する多重事故が発生した。

コチラのサイト様で詳しく報じられています。➔ 4人死亡事故、飲酒運転130キロで追突か 男性聴取へcheck

事故に関係したのは4台の自動車だが、青森県警は1台の飲酒運転によってこの事故が起きたものと判断し、容疑者を自動車運転死傷処罰法違反容疑で逮捕した。

これだけ連日のように飲酒運転に関するニュースが流れていても、まだまだ飲酒運転が無くなる気配はない。

スマホの「ながら運転」も同様だが、これらが無くならない背景にあるのは「バレなければいいだろう」との思いだろう。

確かに、飲酒運転を本気で撲滅しようと思うのであれば、ドライバーのモラルのみに頼っていたのでは到底無理だと言うことははっきりしている。

そうかといって、道路上に多くの警察官を配置することもできない。

逮捕された容疑者は団体職員でとても真面目な人だったとのことだが、真面目であろうが不真面目であろうが飲酒運転をしたという事実に何ら変わりはない。

よく世間では「あんな真面目な人がそんなことをするなんて信じられない」などと言われる。

周囲の人は驚いたかも知れない。しかし、実際に飲酒運転がこれだけ悲惨なものだと報道されているのに飲酒運転をしたのだから、その行為そのものは世の中に受け入れられるものではない。

容疑者の飲酒運転の結果、大切な人を亡くした遺族にしてみれば、容疑者がどれだけ真面目だったのかなど全く関係のない事だ。

飲酒運転に対する刑罰をさらに重くすることが抑制効果を生む

現実的には、飲酒運転を本気で無くしたいのであれば、飲酒を禁止する「禁酒令」を発令するか刑罰を重くするかのどちらかだろう。

1920年にアメリカで施行された悪名高き「禁酒法」なんて日本でできる道理もない。

となれば「刑罰を重くする」方法しかない。

一度見直しがなされたとはいえ、まだまだ刑が軽いという印象は拭えない。

2018年7月の堺あおり運転で、22歳大学生のバイクを転倒させ殺害した被告は、2019年1月大阪地裁において初めて殺人罪が認定され懲役16年の判決を言い渡されている。

コチラのサイト様で詳しく報じられています。➔ 堺あおり運転死、殺人罪適用し懲役16年判決 「死亡すると認識」

飲酒運転による事故での死亡も上記と同様の殺人であることに変わりはない。

特に飲酒運転は、ドライバーの正常な判断能力を低下させ、スピード感も鈍くさせる。「家から近いから」とか、「人通りが少ない道だから大丈夫」などと考えるのは大間違いだ。

運送業界も他人事ではない

もちろん飲酒運転問題は運送業界にとっても他人事ではない。

車を運転する仕事である以上、こうした事件を対岸の火事とするのではなく、より一層気を引き締めなければらないのは言うまでもない。

運送業界の飲酒に関するルールはかなり厳しい。

最近パイロットの飲酒問題が話題になっているが、航空業界も是非見習って欲しいほど厳格である。

ドライバーは仕事の前日の飲酒でさえ控えている。次の日が休みの時くらいしかお酒を飲める環境ではない。

仕事の大変さを思えば、それこそ「寝る前に一杯」といきたいところだが、それさえ許されないくらい厳しい条件下にある。

今の世の中はお酒が好きな人はドライバーには向いていないのかも知れない

お酒も飲めず、さらには長時間の労働、さらにデリケートなお客様。

これではもっと賃金を上げて欲しいと思うのは、ドライバー本人や家族たちの本音だろう。

運送会社で働くドライバーの環境改善が大事

ドライバーを取り巻く環境は飲酒チェックの厳しさだけではない。

多くのドライバーは何がしかの改善を願っている。

報酬の改善を願っているドライバーもいれば、勤務時間の改善や、その他労働環境の改善もあるだろう。

ヤマト運輸にせよ佐川急便にせよ、会社を支えているのはドライバーなのだが、その割には報われているとは言い難い。

ドライバーは業務中は制服を着用しているのでどうしても目立つ。コンビニで食事を購入していただけでクレームらしきものを受けたこともあるという。

クレームをつけてきた人間は何が気に食わなかったのか、「コンビニに駐車してご飯買って食べるのはありなの?」と言ってきた。もはやこれはクレームというよりもただの難癖だ。

さすがにこれに関しては、ドライバーも謝ることはしなかったが、消費者にはもう少しドライバーに対して寛容になってもらいたいものだとつくづく思う。

話を元の飲酒運転に戻そう。飲酒運転はプライベートであろうとも業務上であろうともダメなものはダメ。

飲酒運転はドライバーのモラルのみに頼っても無くなるものでないと書いたが、法律をいかに厳しくしたとしてもそれだけで無くなるものでもない。

法律上の罰則をより厳しくすることによって「抑制効果」は期待できるが、これにプラスしてドライバーのモラルの向上も求められる。

事故を起こした後で悔やんでも仕方がない。やはり最終的にはいかに事故を起こさないかを啓蒙することが大切だ。

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