【Uberとタクシー業界の戦いが始まった】白タク解禁は当面見送りへ

外資系のUber社が参入したフードデリバリーサービスである「Uber Eats」に関してのお話はしてきましたが、本家本元の「Uber」についてのお話をします。

 

一般的な話にはなりますが、運送、輸送に従事する私や読者の方々は、基本的な知識を知っておいた方が良いと思い記事にしました。

 

かる~い気持ちで読んでいただければ幸いです。

 

Uber社は、2009年アメリカのサンフランシスコで設立された「ウーバー、テクノロジー社」が運営する自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリの開発を得意とする会社です。

 

Uberは日本語では「すごい」「突出した」という意味があるそうです。

 

アメリカでは、UberやLyftなどに代表されるライドシェアサービスがタクシーより主流になっています。

 

日本のタクシー業界にとっては今後、脅威になることは間違いないと言われています。

 

Uberのシステム

 

一般のドライバーが空き時間と自家用車を利用して「タクシーのような」輸送業務を行います。

 

そして、利用者はアプリを使って個人が運転する車で移動するというのが基本的なシステムです。

 

「相互評価」がドライバーと利用者の関係性を担保する

 

Uberには「相互評価」というシステムがあります。

 

これは、利用者がドライバーを評価し、ドライバーも利用者を評価するというものです。

 

タクシーよりも割安であると言われていますが、運転するのは一般人でプロのドライバーではありません。

 

運転技術もさることながら、どんな人が運転しているのか?という不安があります。

 

しかし、ドライバーの身元はUberによって保証されており、料金やルートもアプリ上で確認できようようになっています。

 

従って、このシステムにより、ドライバーの信頼性が担保されていると言えます。

 

日本におけるUberの立場

 

2013年9月に日本法人「Uber Japan株式会社」を設立し、2015年2月には、福岡市において「みんなのUber」のテストを開始しました。

 

これは諸外国と同様に、一般人が自家用車を用いて輸送サービスを行うためのテストをしようとしたものです。

 

しかし、国土交通省は「自家用車による輸送サービスは白タク行為に該当する」という理由で、中止するよう指導がありました。

 

2015年3月には、同サービスを中止したという経緯があります。

 

従って、現在、日本においてはUber最大の特徴である「一般ドライバーによる輸送サービス」は認可されていません。

 

Uberの日本国内での利用状況

 

こうした状況下でも、Uberは次の4種類の方法において利用可能になっています。

 

これらは、タクシー業者と提携しているため違法性は一切ありません。

 

Uber Black

 

黒のセダンを使用してプロのドライバーが運転する高級車で送迎するサービスです。

 

ブラックVan

 

トヨタの高級Vanアルファードを使用します。シートも高級で乗り心地満点のVanです。

 

1~2人で利用する場合は、通常のタクシーより20~30%割高になりますが、6人まで乗れる大型車で乗車人数が2台になる時は割安です。

 

プレミアムTaxi

 

ハイヤーとタクシーの中間に位置するタイプです。高級タクシーのような位置づけです。

漠然としていて良くわからないと思うので詳しく書かれている記事を見つけました。➔ Uberを日本で使うとこうなる(車種・待ち時間・料金)check

 

Uber TAXI

 

一般的なタクシーの配車をUberアプリから予約できるサービスです。料金は通常のタクシー料金と同一です。

 

日本国内でのUberの可能性

 

2015年10月に開催された「国家戦略特区諮問会議」において、安倍首相は「過疎地などで観光客の交通手段として、自家用自動車の活用を拡大する」旨の発言をしました。

 

これは、一般の人が自分の自家用車を使用して有償で送迎をするいわゆる「ライドシェア(相乗り)」を可能にするよう関連規制の緩和を検討するように指示したものです。

 

しかし、地方の国家戦略特区地域内に限定されるものであって、都会地域において本来のUberサービスが開始させるという趣旨ではありません。

 

タクシーと白タクの違い

 

タクシーやハイヤーは緑地に白文字(いわゆる緑ナンバー)を付けた営業車です。

 

道路交通法による「一般乗用旅客自動車運送業」の認可の元に営業しています。

 

緑ナンバーの営業車とは、運ぶことを業務としている自動車のことで、

 

・ タクシー、ハイヤーや貸し切りバス、観光バス

・ 運搬用トラック

・ 霊柩車

 

などがあります。

 

白タクとは「白いプレートに緑の文字」の一般の自家用車です。

 

このナンバープレートを付けた車両を使い有償で乗客を運ぶ行為を白タクシー(白タク)と呼びます。

 

無許可、無資格であるため日本においては違法です。

 

最近、特に空港や駅周辺で見られるのが中国人の白タクドライバーです。

 

白タクは、なぜ違法なのか?

 

白タクが違法なのは、有償送迎を禁止しているナンバープレートで営業活動を行っているので「道路交通法」に違反しています。

 

タクシー、ハイヤーのドライバーは、厳しい資格試験をパスして、接客マナーなど各種の研修を受け、乗客を安全に目的地へ送ることを使命とするプロのドライバーです。

 

白タクドライバーは運転そのものの経験は豊富にある人もいるでしょう。

 

しかし、タクシードライバーのような教育を受けたわけでもなく素人のドライバーです。

 

白タク行為で運転する車には事故が起きたときの損害賠償保障もありません。

 

乗客を乗せるための知識や技量も持ち合わせてはいません。

 

Uberのシステムはドライバーにとっても利用者にとってもかなりのメリットがあります。

 

このシステムが日本に導入されれば、それなりの効果も期待できますが、現在は、法律が妨げとなり普及するまでには至っていません。

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