【アマゾンフレックスは稼げる仕事なのか?】「中抜き会社が日本の運送業を衰退させる理由」

20歳くらいの若い人は

アマゾンフレックスの仕事が軽バンを買って、黒ナンバーを取得して、運送業をするのが初めて、という人も多いだろう。

一昔前(スマホが無くガラケーが主流の時代)までは軽バンを使ってする運送業は限られていました。

佐川急便、ヤマト運輸、郵政などの荷物を配達するか、我先にと奪い合ってBtoB(企業間)チャーターをするくらいしかありませんでした。

BtoBチャーターは、定期で仕事がもらえればラッキー

それ故に中小の中抜きし放題の悪徳運送会社の存在意義もありました。

中抜きし放題悪徳運送会社の定義とは

➀ 手数料と称して売り上げに対して10%以上抜いている。

② 売り上げに対して支払われている消費税10%も抜いている。

➀、②を両方併せ持つ運送会社は悪徳運送会社と言えるでしょう。

今まで悪徳運送会社の被害に遭ったドライバーの中には

委託ドライバーHさん、「岡本さ~ん、聞いてよ~、リース契約で車を購入したんだけど月3万円も運送会社に手数料払っているんだよ」

岡本、「え?リースの支払いとは別にですか?」

委託ドライバーHさん、「そう、別に3万」

岡本、「(心の中)この人、いくら悪徳運送会社に抜かれているんだ?」

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中抜きをする運送会社が委託を食い物にしている理由

運送業に従事する個人事業主は一昔前まではヤマト運輸や佐川急便等の運送会社に特別なコネが無い限り

悪徳運送会社の傘下で仕事を請けて働くしか道はありませんでした。

仮に悪徳運送会社の傘下で佐川急便の宅配をしているドライバー(Aさん)がいたとしましょう。

Aさんは雨の日も風の日も頑張って週に1度の休みで月に60万円稼ぎました。

では?稼いだ60万円がAさんにいくら支払われるのでしょうか?

本来なら60万円+消費税6万円=66万円という売り上げですが

消費税は支払わないので60万円ー6万円(手数料10%)=54万円

Aさん、「今月は54万か、結構稼いだな」

中抜きし放題悪徳運送会社管理職B、「Aさ~ん、今月は稼いだね~50万超えだよ。やったね(笑)」

Aさん、「俺、配達速いからさ」

中抜きし放題悪徳運送会社管理職B、「だよね!来月もよろしくね(笑)」

悪徳運送会社は、労せずにAさんから12万円巻き上げました。

アマゾンフレックスがもたらした功績

アマゾンフレックスが平和島(東京都大田区)で稼働して6~7年経つだろうか?

当時、ヤマト運輸(ヤマト・スタッフ・サプライ)の仕事を辞めて

失敗したキャリアを悼むビジネスマンの従業員

「次の仕事何やるかな?」と考えていた私にとって

「宅配の仕事が時給で出来る?」は衝撃的だった。

それから数カ月は朝4時30分に起きて平和島迄1時間30分掛けて通っていた。

ヤマト運輸の宅配は不在の荷物はゼロ円、1個配達しても150円くらい(プラス消費税)

こんな仕事に嫌気が差していた私にとって

アマゾンフレックスの時給2000円は衝撃的だった。

アマゾンフレックスの時給2000円は運送業を従事している個人事業主の相場になり

ハコベル、Pickgo等のアプリで仕事を紹介している会社も時給2000円に合わせるしかなかった。

引用元:ハコベル運送手配

https://www.hacobell.com/matching?gad=1&gclid=CjwKCAjwg-GjBhBnEiwAMUvNWxIVJ2pU0z5A7zguteHhguEBZjwR1B-XojkgBl4qsSPiTtDbxiiB8BoCjZ4QAvD_BwE

アマゾンフレックスは稼いでも重労働、基本冷や飯食いの運送業に従事する個人事業主にとって

➀ 軽バンで活動している運送業界の単価アップ

② 個建て(1個いくらでの配送)の配送みたいに朝から晩まで拘束される必要がないので精神的、肉体的疲労の緩和

をもたらした。

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中抜き会社が日本の運送業を衰退させている理由

一昔前みたいに佐川急便やヤマト運輸、郵政等に委託ドライバーを提供して手数料を巻き上げているだけの会社は今後

そのやり方では通用しなくなるだろう。

➀ 2024年問題の影響で当日配達などの運べない荷物が増えるので相対的に運送業に従事するドライバーの数が減少する。

引用元:2024年問題とは?弁護士がわかりやすく解説

https://www.fukuoka-roumu.jp/workstyle/2024mondai/

② 2023年10月から運用されるインボイス制度で運送業に従事する個人事業主が減少する。

引用元:インボイス制度に向けてフリーランスがやるべき対策3ステップ【わかりやすい図解つき】

https://www.yayoi-kk.co.jp/invoice/oyakudachi/freelance/

2024年以降、インボイスの課税事業者で軽貨物運送業に従事しているドライバーは重宝されるだろう。

インフレ、ガソリン代の高騰、課税事業者になる事での税負担増など軽貨物運送業を続ける事は厳しくなるが

短時間の稼働で時給単価2000円以上の案件を効率良く獲得できるか?が勝負になるだろう。

岡本、「そんなに文句を言っているのに何で?今の仕事を辞めないんですか?」

悪徳運送会社傘下の委託ドライバーYさん、「社長とは昔からの付き合いだからさ」

ドライバーは情に厚い良い人が多いが

中抜き会社の社長は、「(心の中)あいつに恩を売っておけば定期的に金を落としてくれるからな」

くらいにしか思っていないだろう。

しかし、外資系のアマゾンが業務委託ドライバーと契約し自社の荷物を配達するようになって

他の企業も追随するようになり

日本の中抜き運送会社は人材の確保が難しくなって経営が難しくなるだろう。

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