【ヤマト運輸の事故隠蔽、飲酒運転逮捕、代引き手数料着服】懲戒事案をまとめた社外秘資料が流出!【中編】

ご好評をいただいた記事の続きを綴りたいと思う。このような問題が起きる背景は端的に言えば以下だろう。

・ 背広組の要求が数字しか見ていない無機質で厳しいもの

・ その要求に対し、賃金に見合っていないと現場やドライバーが感じている

 

仮にだが、「無茶だろう」と思われる仕事でも、賃金が良いものであれば頑張るドライバーは増えるだろう。上層部が現場を理解しているとはいいがたい

 

そのためには上層部が組織の下から送られてきた資料の数字だけで判断するのではなく、積極的に現場を見て回り、営業所、主管支店、センター、ドライバー。

 

それらの苦労を鑑みた上で様々な設定をしていれば、スタッフたちも「いつもしっかり考えてくれている」との気持ちが芽生えるだろう。

 

基本的にヤマトの上層部は、特にドライバーに対して「誰でもできる仕事」「代わりはいくらでもいる」というスタンスだ。

 

昨今の人出不足でその認識も変わっているだろう…と思うかもしれないが、実際にはまだまだ「ドライバーの代わりはいくらでもいる」というスタンスには変わりがない。

 

何も知らない人からすれば「おかしくない?」と思うだろう。

 

「少しニュースを見れば人手不足で嘆いている企業ばかり」だと思うだろう。

 

しかし、残念ながらヤマトの上層部はそれでも尚、「ドライバーの代わりなんていくらでもいる」というスタンスを崩していない。

 

つまり、数字だけを見て目標を決め、達成できないようであれば「なぜできないんだ!」になる。

 

自分たちが現場の現実を知らず、理想だけで掲げた数字に対してこのようなスタンスを取れるのも、根底には「このくらいやれるだろ」という増長があるのは言うまでもない

 

実は現場視察も行われているのだが・・・

 

実は上層部の現場視察は決して行われていないわけではない。

 

極稀にではあるが、視察が行われる時もある。

 

だが、それは「現場を見て考えよう」ではなく、労災事故が多い時など、トラブルがあった時に「仕方なく」、「形式的に」視察をしているだけにすぎない。

 

そもそも、本気で視察をと考えているのであれば30分弱で終わるわけがない。

 

30分弱、何かに踏み込んで見学するでもなく、表面上を歩くだけの「視察」で現場が分かるわけもないだろう。

 

現場側にも責任はある

 

しかし、上層部の視察の「雑さ」は実は現場側にもある。

 

なぜなら、上層部の視察はしっかりと予告される。

 

組織としては当然のことではあるが、「〇日の〇時に視察に行きます」としっかりとアナウンスしてくれている以上、いわば「抜き打ち」ではない。

 

分かりやすく言おう。

 

視察に「備える」ことができるし、いわば上層部が見ているその光景は、「日常的な光景」ではなく「視察に備えられた光景」なのだ。

 

例えばベース作業では、上層部が見学に来る際、ベルトコンベアの荷物を遅くする。

 

ベルトコンベアの荷物は速度を調整できる。

 

速度が速い方が当然荷物も早く流れるので仕分けも早くなるが、仕分ける速さよりも荷物が運ばれてくる方が早ければ作業場には荷物が溜まっていき、荷物が荷物の下敷きに…となる。

 

しかし、コンベアの速度を遅くすれば荷物が入ってくる速度も遅くなるので作業場に荷物が溢れることはない。

 

さらにはいつもであればコンベアに流すような割れ物も、上層部が来る時にはコンベアには流さず、台車で手で作業場まで運ぶ。

 

いつもはとにかく「早く終わらせなければならない」とばかりに荷物はガンガン流す。

 

割れ物シールが貼られているくらいでは、現場の作業員は何も気にしないだろう。

 

そして作業場は荷物が溢れ、荷物が荷物の下敷きになり、破損が増える。

 

さらにはたくさんの荷物が流れてくるので作業員は焦り、誤仕分けにもつながる。

 

本来であれば上層部にそのような光景を見せるべきだろう。

 

そして、「貴方たちの理想をかなえようとするとこうなっちゃうんですよ」ということを伝えるべきだ。

 

しかし、上層部が来る時には荷物は丁重に扱う。

 

そのような作業では終わるものも終わらないが、上層部が視察するのは先にもお伝えしたように30分にも満たないもの。

 

つまり、現場としてはその30分だけ「演技」すればよいと考える。

 

荷物で山盛りになっているところを見せたら怒られる…そんな思いから、「本当の現場」を見せない。

 

結果、上層部としても「スムーズじゃないか」と問題点など把握しない。

 

そして、その視察を終えた上層部から送られてくる「次の目標」は、嘘で塗り固めた現場を見ての物である以上、「いつもの現場」からすれば「こんな数字は無理だろう」となる。

 

つまるところ、上層部に「本当の現場」を見せていない現場にも責任の一部があるということだ。

 

結局はどこも「サラリーマン体質」だということ

 

結局、上層部だけではなく現場としても数値目標も大切だが、上層部にありのままの姿を見て問題提起をと考える人間はおらず、「怒られないように」という考えが優先されているのだろう。

 

結局は上層部だけではなく、現場の人間も「サラリーマン体質」だということだ。

 

このようにして作られた「数値目標」に何も意味はない。

 

しかし、問題はその数値目標を押し付けられる現場の中でも立場が低い人間たちだ。

 

彼らからすれば、「隙あらばサボろう」「バレないならそれでいいや」と考えるのは当然だ。

 

結局、上層部も悪いが、上層部を悪くさせている責任の一端に「サラリーマン体質」の現場も含まれているのだ・・・(続く)

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