【中学受験塾買収で受けた職場でのパワハラ(パワーハラスメント)】講師が嫌がらせ!

今では何かというと「セクハラ」だ「パワハラ」だと声高に叫ばれるようになってしまいました。うっかり部下を叱責したり、酒の席に誘ったりもしにくい時代になりました。

 

ある言動に対してそれを受けた相手が「不快・嫌がらせ」だと感じたとき、それは「セクハラ」「パワハラ」と認定されてしまいます。

 

今回は、筆者が実際に受けた強烈なパワハラの実体験をご披露します。

 

中学受験塾の買収

 

それは、平成14年(2002年)のことでした。実業家F氏が中学受験塾の買収をしようと計画しました。その塾は当時「ジャスダック」に上場していた大手に次ぐ中堅進学塾でした。同年の6月の定時株主総会において、F氏の株主提案は全て否決され買収は失敗に終わりました。

 

しかし、F氏は諦めずにその後も買収工作を深く静かに着々と進行させていました。そして、同年9月に「臨時株主総会」を招集、株主提案が辛うじて「可決」され、晴れてその会社の買収に成功したのです。

 

買収ではなく「乗っ取りだ!」

 

買収に反対していた取締役の一部を味方に付け、どうしても反対の取締役は解任するという荒療治を行いました。それでも反対派を一蹴できたわけではありませんでした。反対の強硬派はもちろん創業者の代表取締役とその側近たちでした。彼らは何とか排斥することはできました。新人事は取締役が5人と監査役が1名という布陣でした。取締役すべてを入れ替えることは叶わず、2名は依然として反対派でした。

 

買収に成功したF氏は自分が代表取締役会長に就き、旧取締役で今回買収に協力したS氏を社長に、M氏を副社長に任命しました。

 

問題は、取締役ではない幹部社員・一般社員でした。これは「乗っ取りだ」と主張していました。法律的な手順にしたがった買収でも、世間的には「乗っ取り」なのです。

 

敵地の真ん中にたった1人落下傘で飛び降りた

 

F氏は、かつて小さな塾を経営していたこともあり、塾経営に関しては「素人」ではありませんでした。F氏は別の会社も経営しており、日常的な業務まで自分自身で行うわけには行かず、自分の意のままに動いてくれる人材を求めていました。

 

たまたまF氏の会社の監査法人であった公認会計士のY氏はたまたま私の親しい友人でした。F氏から依頼を受けたY氏は、私に「白羽の矢」を立てたのです。「管理部長」として、経理・総務・人事を管轄して欲しいとの要請でした。もちろん私は二つ返事で引き受けることにしました。私は過去に上記全ての職務を経験していたので、適材であると思いました。

 

忘れもしない、平成14年10月16日のことでした。代々木に本社ビルを持つS塾に初出勤しました。知り合いは1人もいません。オーナーであるF氏も当日は姿を見せてはいませんでした。

 

誰も相手にしてくれない

 

S塾は午前10時が始業でした。出勤初日だったので、少し早めの30分前に出勤しました。まだ2~3人の社員しかいませんでした。自分から自己紹介をしましたが、彼らは私が何の目的で来たのかも知りませんでした。そのうち、社員が出勤してきました。事務系の社員は全部で50名弱でした。

 

社長と副社長は「塾講師」も兼ねていたので、通常10時には出社せず、昼頃に顔を出します。私を紹介してくれる人が誰も居ないので、全員に自己紹介をし、何をしに来たのかを説明しました。社員は自分の会社が「乗っ取られた」ことは承知していましたから、私は「乗っ取り屋の手先」と見られていました。

 

誰かが来るということだけは知らされていたらしく、私の机・椅子とパソコンだけは用意されていました。机・椅子はとても管理職のもとは思えない代物で、場所も、事務職員の真ん中という位置でした。

 

そこまで「嫌がらせ」をしなくていいんじゃないか!

 

机の大きさや位置なんて私には大した問題ではなかったので、席に着き、早速にも仕事を開始しようとしました。

 

ところが、会社の組織図や社員の名前さえ分かりません。総務の女性社員に名前の入った配置図を求めましたが、「そんなものは当社にはありません」と一蹴されてしまったのです。最初の仕事は、組織図と社員の配置図の作成でした。

 

筆記用具は「赤ボールペン」のみ

 

筆記用具を探そうと、机の引き出しを開けたところ、赤いボールペンが1本だけ入っていました、黒のボールペンとレポート用紙を貰いに行ったら、「当社は赤いボールペンは支給しますがその他は自前です」と言われました。何故赤いボールペンなのか未だに不明です。

 

敵地に降り立ったが今は「味方」の陣地になった

 

食事をするのもいつも一人でした。しかし、1~2ヶ月経ち、社内の状況も分かってきました。社員全員が反対派であったわけではなく、新しい経営者に期待をしている社員もかなりいることも知りました。

 

人の心はそれぞれです。悪意で接する人は極僅かです。一緒に働いているうちに打ち解け、団結力も生まれてきます。敵地に只一人落下傘で降り立ってから、今は全員「味方」になりました。

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