【佐川急便の管理職が職場で部下から「うざい上司」と言われない方法】褒め方、叱り方を間違えると信頼を失う!




私が佐川急便の管理職をしていた頃に部下への対応で心掛けていたことは、肯定的な(前向きな)相談には全力で応えることです。

 

例えば、「○○さんから明日の午前中までに見積もりを作ってきてくれ、と言われたんですけど…

 

「わかった。明日の朝までには仕上げとくよ」

 

こんな感じです。

 

どんなに時間が無くても「時間が無いから出来ない」は、口が裂けても言わないようにしていました。

 

この繰り返しで、部下からこういう案件は「係長に頼めば応えてくれる」という信頼を得ることが大事だと思います。

 

逆に否定的な(後ろ向きな)相談は、人の性格や今までに積み上げてきた関係性(相性が合う、合わないなど)で怒ったり、なだめたり、使い分けていました。

 

でも、時には「これ言ったら絶対切れるな」と思っても敢えて言って、喧嘩になったこともありましたが、部下からの信頼をコツコツ積み上げてさえいれば

 

係で不協和音が起こることはなかったと思います。

 

否定的な(後ろ向きな)相談の典型として

 

「こんなに荷物が多かったら配達終わらないっすよ」

 

「20時まで会社に帰社、なんて出来る訳ないじゃないっすか」

 

「今日、クール40個あるんですけど回り切れなかったら未配でいいですか?」などなどありましたが、

 

当時の佐川急便は、人員を簡単に補強できる、なんてことはなかったので、

 

「何とかしろ」

 

「周りで助け合え」

 

「俺が14時くらいに時間空くからそのあと手伝うよ」

 

日によって様々なツールを使い分けるような感じでした。(完全にダメなときは他の係の協力も得る)

 

そして、自分の考え方(肯定的な相談は認める。否定的な相談は認めない)を言動で示すことで、係を仕事に前向きな集団にして繁忙期を乗り切る、という考えでした。

 

係や仲間内で開催する飲み会も「会社の愚痴や人の悪口は禁止」「面白い話をして笑って酒を飲む」

 

というのが絶対条件でした。

 

「○○係長は、仕事出来ねーし」

 

「○○係長は、ダメだ」

 

という陰口を言われる係長は、部下から相談されたことを忘れたり、「時間が無い」という

 

禁断の言葉を言ったりする係長が多かったように思えます。

 

ここからの話は、「うざい上司」と言われない方法の一般的な話です。

 

かる~い気持ちで読んで下さいね。

 

部下を褒める方法

 

部下を叱るのも、ただ感情的になって怒鳴ったりしても逆効果になることがあります。

 

褒める場合もそうなのです。

 

やたらと褒めまくってもワザとらしいと見られることもあります。

 

「アメとムチ」と言いますが、部下への褒め方を身に付けられればあなたは最高の上司になれます。

 

褒め方を間違えると逆効果、NGの褒め方とは?

 

褒め上手になれば自分も部下も働きやすくなります。

 

しかし、とんちんかんな褒め方は部下の信頼を失ったり、部下に見下されたりする可能性もあるので、注意が必要です。

 

NG1 その日の気分で褒める

 

自分の機嫌の良いときだけ褒めて、機嫌が悪くなると叱る。最低の上司ですね。

 

こういう褒め方や叱り方をしていると、部下は常に上司の顔色を見るようになり、例え褒められても「今日は随分と機嫌がいいんだ」くらいにしか受け取られず、褒められても嬉しくはありません。

 

NG2 気に入った部下だけ褒める

 

女性、男性に拘わらず、自分の気に入った部下のみを褒める上司がいます。

 

それも皆の前で大きな声で褒めます。

 

皆の前で褒めるというのを取り違えています。

 

NG3 心にもないお世辞を言う

 

何とかして部下を褒めようと思い、心にもないようなお世辞を言う上司もいます。

 

「偉いね、今日も遅刻をしないで来たね!」などと褒められても、いつか遅刻をしたときのことを思い出し責められているような気持ちになり感じ良くないですね。

 

NG4 特定の人と比較して褒める

 

「〇〇君はどうしようもないけど、君はすばらしいね!」などと他者と比較して褒められるのも嫌なものです。〇〇君を貶(けな)しているのか、自分を褒めているのか分からなくなり、褒められても素直に喜べません。

 

NG5 本人の言動とは直接関係のないことを褒める

 

例えば、部下の容姿であるとか、家柄、交友関係などを褒めるのもNGです。

 

本人が認めてもらいたいのは営業成績や研究などの成果なのです。

 

いくら家柄が良かろうが、有名人と交友関係があろうが、会社の業務には関係のないことです。

 

部下を伸ばし、業績も伸ばす「部下を褒める上手いテクニック」

 

褒め方も一歩間違えると逆効果を生み、部下との信頼関係にも影響します。

 

それでは、部下の上手な褒め方についてご照会します。

 

部下の行動をよく観察し良いところを褒める、これが基本的なコツです。

 

NGな褒め方の裏返しでもあります。

 

OK1 行動やプロセスを褒める

 

もちろん成果を褒めることも大事ですが、その成果を生み出すまでの努力を誉めることが大事です。

 

毎日めげずに外回りした、遅くまで残って納期に間に合わせた、などです。

 

OK2 皆の前で褒める

 

仲間たちの前で褒められるのは嬉しくも誇らしくもあります。

 

OK3 本人の居ないところで第三者を通して褒める

 

OK2とは違うテクニックです。

 

蔭で悪口を言われれば腹が立ちますが、誰かを通して「お前の課の課長がとても褒めていたぞ」なんて人から聞くのも嬉しいものです。

 

これは褒める技術の中でもかなりの高等テクニックです。

 

OK4 具体的な事例を挙げて褒める

 

「すごいね」「大したものだ」などという感想だけでなく、具体的に何がすごいのかを付け加えます。

 

「ABC社のあの頑固な部長をよく口説いて仕事が取れたね」

 

「お客様へのフォローが抜群だったね」

 

OK5 否定語を使わない

 

例えば、「納期に遅れなくて良かったね!君が頑張ってくれたお陰だよ」というよりも「君が頑張ってくれたおかげで、なんとか納期に間に合って良かったよ」と、言った方が遥かにインパクトが強くなります。

 

褒め方によって伸びる場合とそうではない場合

 

最後に読者の皆さんにクイズです。

 

下の3つの褒め方の中で一番良い褒め方はどれでしょうか?

 

営業マンの山田君は入社1年目。

 

同期生7人の中で5番目にやっと初めての受注に成功しました。

 

なかなか受注が取れずに焦りを見せていたところ、今回初めて受注に成功したので、課長が褒める場面です。

 

1. 「山田君、初の受注おめでとう!これからも、バリバリ受注してくれ、期待しているよ」

 

2. 「山田君、初の受注おめでとう!前から君には才能が有ると思っていた。遅くてもいつかは受注してくれると思っていたよ。これからも期待しているよ」

 

3 「山田君、初の受注おめでとう!君の努力がやっと報われたね。これからも期待しているよ」

 

さて、正しい答えは何番でしょう。

 

1番は、成果に期待しています。

 

裏を返せば、「成果が上がらない部下には期待しない」という言葉でNGです。(昔の佐川急便ですね。泣かぬなら殺してしまえです)

 

2番は才能を認めています。

 

才能を褒めること自体は悪いことではありませんが、この場合はNGです。

 

何故ならば、才能を褒められたら、「今後どうやったら余り努力をせずに成果をだせるか?」と考えるようになるからです。

 

3番は、成果でも才能でもなく努力を褒めています。

 

努力を期待することで、「何よりも重要なことは努力をすることだ」ということを実感し大きく成長するきっかけになります。

 

従って正解は3番でした。

 

部下の叱り方は難しいですが、褒め方も工夫しなければなりませんね。



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